スレッドが建てられた当時から追っていたのですが、議論が尽くされたと思うので、
スレッド主さんの意向を踏まえ、こちらの投稿をベースにさせていただいて、個人的にですがメリットとデメリットについて論点の整理をしました。
私は、以下のメリット・デメリットを考慮したうえで、1~8人PT参戦枠の新設に賛成します。
箇条書きかつ長文ですが、ご一読いただけましたら幸いです。
■【1~8人PT枠が新設された場合のメリット】
まず、1-4マッチに申請するプレイヤー、新設1-8マッチに申請するプレイヤー、実装するFF14運営サイド3者の視点からメリットを挙げてゆく。
【●既存1-4マッチに申請するプレイヤーのメリット】
・不慣れである場合でも、マッチング申請への心理的障壁が低くなり、より積極的にコンテンツ参加することができる。
⇒数年に渡り、PvPに参戦し始めの多くのプレイヤーと話した経験からだが、熟練プレイヤーに迷惑をかけてしまうのではないかという懸念から申請を控えるプレイヤーが実際に数多く存在している。
・より熟練したプレイヤーが1-8マッチングに行くと予測され、対応に熟練を要する戦術に対する、知識や熟練不足による一方的な試合展開が減少する。
⇒ルールの把握や雰囲気・試合の流れを体験する心理的障壁が低減することで、PvPコンテンツ自体の人口増加が期待される。
・操作技術を身に着けたプレイヤーが、1-8マッチへ申請するという新たな選択肢を得て、1-4マッチ一択の現状からのステップアップの機会を得る。
⇒現状では、戦場が選択できないため試合展開の濃厚さに大きな幅が出てしまっているが、1-8マッチが新設されることでより緻密な試合展開を経験することができるようになる。
・ステップアップしたいプレイヤーが1-8マッチに申請する熟練プレイヤーのPTへ参加・交流し知識や戦術に触れる機会が増える。(過去の実績より。)
⇒この点について、コミュニティに参加していなかったプレイヤーは実感しづらい面があるので以下①~③の事実の提示でフォローする。
①1-8マッチが存在した際、熟練プレイヤーといえど、8人ピッタリを毎日・長時間にわたり集めるのは中々困難であった。
→その際コミュニティに所属しているプレイヤーは、ソロのプレイヤーを日記で募集したり、ゲーム内で直接スカウトしたり、他コミュニティと交流する等して流動的にメンバーを集めていた。
②実際、1週間に2~3回、1日1~2時間程度から時間が空いているときだけ参加しているプレイヤーが「固定PT」と呼ばれているコミュニティへ参加しているプレイヤーの大部分だった。
③8人申請が廃止され、コアプレイヤー同士の募集でPT上限が埋まってしまうようになってしまった。
また、試合展開への影響度を高めることと新規プレイヤーのフォローを両立することが困難と考えるコミュニティが増えたため既存のコミュニティは新規獲得へ消極的となってしまった。
【●新設1-8マッチに申請するプレイヤーのメリット】
・参加プレイヤーの練度の期待値が比較的高いと予測され、現状と比較して高度な戦術を実現できることで、ゲーム体験の満足度が増す。
⇒言わずもがな。略。
・より多人数で参加できることから、コミュニティとして多くのプレイヤーとプレイ体験を共有できる機会を得る。
⇒多くのプレイヤーとのプレイ体験により多様なプレイヤーと交流する機会が増え、チームでの連携という体験や価値観の合うフレンドを得る機会を実現できる。
⇒推しコンテンツであるPvPを新規のプレイヤーやフレンドに紹介しやすくなる。それによりPvP人口が増え、PvPに向けられる開発リソースが増える。
⇒様々なコミュニティが醸成されることにより、身内だけでなく他コミュニティとの戦場での敵味方になった時のプレイヤー同士の接点の物語性が高まる。
・パーティーチャットで身内の会話が大いに憚られるという現状の問題点を解消できる
⇒8人PTに対して4人で参加する現状、ちょっとしたチャットも他のPTメンバーに聞かれたくない場合CWLS等で行う必要があり非常に煩わしい現状がある。
【●FF14運営サイドのメリット】
・気軽に遊びたい人、濃く遊びたい人両者への的確なターゲティング
⇒顧客のニーズに合った遊びを提案することで、興味を持ちたてのプレイヤーから熟練層まで、今までより幅広い層にMMOならではの大規模PvPという遊びを提案できる。
・熟練プレイヤーによる、知識差を利用したビギナーへの一方的な試合展開の回避
⇒新規に獲得した顧客が段階的に成長しやすいビギナーフレンドリーな、熟練度により区別化されたマッチングを導入することで、新規顧客が早期に離れ他PvPゲームに流出することを防止できる。
・コミュニティの活性化により人的交流を基礎とした持続的な課金を維持できる
⇒フレンドがプレイしている、居場所になっている、そういったコミュニティ重視のプレイヤーは課金を止めない傾向にある。
・コミュニティの活性化によるEsports展開の可能性
⇒FF14はワールドワイドに人口の非常に多いMMOであり、他PvP専用ゲームに比べてプレイヤー層が幅広く、潜在的な参入人口・顧客層が広いため、PvPコンテンツが活性化すればEsports市場に一挙に金字塔を打ち立てることが出来る。
⇒FF14のPvPのうち参加しやすいフロントラインという門戸をより的確に、広く開くことで、より集中してPvPに取り組むプレイヤーコア層を醸成し、Esports展開の牽引役とできる。
⇒このようにして、ビギナーがコミュニティを介してコアプレイヤーへ育つことで、Esports展開を行った実績のあるザ・フォールドやザ・フィースト等の少人数制PvPへの間接的な導線を引くことが出来る。
⇔現状は、FF14というゲーム自体の市場規模にも関わらず、コミュニティが醸成されにくく、コア層が育ち難いため、コンテンツとして伸び悩んでいる環境にあると言わざるを得ない。その現状を打破する契機となる。
デメリットとその解決策の投稿に続きます。