木人討滅戦のクリア状況による選抜を「ユーザーが工夫した使い方」ではなく「運営が用意した機能」になることは、単に便利なるという意味だけではありません。

今の機能は「その人のスキルを保証するものとしては機能不足」かもしれませんが、それはあくまで本来自己研鑽用の機能だから。
運営が機能としてPT募集での木人クリアチェックを用意すれば、チェック機能としての有用性を求める声は出てきます。
現在は"遊び"として木人を用意しているヒーラーのDPSについても、攻略の前提にしたいユーザーと、あくまでプレイの幅の一部としたい運営の想定の差も問題になってくでしょう。

また、自己申告とシステムチェックでは、「誰の意思による情報開示なのか」が違います。
「使いたくない人は使わなければいい」という話も、あくまで募集する側の意思による判断です。
チェック対象の木人クリア状況は、本来非公開である募集に応じる側の情報です。

それが本人の意思に関係なく強制的に相手に伝わるという部分に問題があります。
Lodestoneでもステータスや装備の情報はオープンでも、アチーブメント取得状況はデフォルト非公開の選択制です。
未クリアボーナスやコンテンツ解放フラグほど、伝わることが誰とっても予見可能なものではありません。


上記の問題を回避し、かつプレイヤーのDPSにシステムの保証を付けたいとするならば、
考えられるアイデアのひとつが「現在のジョブの木人討滅戦のクリアタイムを任意でプレイヤー情報のところで公開することができる機能」です。

あくまで自己研鑽の結果としてのクリアタイム見せたい人だけが見せる
システムはその値を保証する。

"プレイヤーによる目的外の使い方"としてパーティ募集でそれを使うかは、お互いの合意の元で見せる。
クリアタイムの基準の標準を一つにしたり、最高値であるクリアタイムの開示がエグければ、達成ラインの「どこまでクリアしたか」でもいいですし。

これなら、現在の「あくまで自己研鑽の機能」の範疇で、本人の意思による開示という形を変えず、システムによる保証を得ることができます。

あとは「先鋭化していく風潮」の問題だけは残りますが。