7.0(7.01)の占星術師をさわったところ、「FFXIVの占星術師であることを忘れれば、メカニクスデザインよくできているジョブ」だなあと思いました。

 二種のドローのサイクルによって、使えるアクション群が交互に切り替わっていく、というのは、ヒーラーのメカニクスとして興味深いと感じました。
 細やかなアクション(カードを指しています)を数多く使っていく、というのも、ヒーラーとしてはある種の独自性を感じられる、可能性のある領域だと思います。
 プレイ1~3のリキャスト共有であったり個々のアクションの数値であったりには調整の余地はあるかもしれませんが、挙動の方向性自体は面白いものです。

 仮にこれが何らかの新ジョブのメカニクスであったなら、大いに支持できるものでした。

 しかしながら、“FFXIVの占星術師”として見ると、このメカニクスはおよそ受け容れがたいものだと考えます。

 “カード”というフレーバーの意義は、無作為性を自然なかたちで取り扱えることにあるはずです。
 にもかかわらず、7.0の占星術師のカードは、無作為性を手放してしまっています。
 これでは“カード”という体をとることの意味も納得感も皆無です。なにが来るかが完全にコントロール下に置ける設計では、「ドロー」も「プレイ」もあったものではありません。
 こんな挙動がカードの体をとっているのは、気持ちわるいこと甚だしく、その点をもって“使っていて楽しくないアクション”になってしまっています。

 上記をもって、性能のよしあしとは別の部分で、7.0での占星術師の変更は失敗していると考えます。
 カードのフレーバーや占星術師のフレーバーについて念頭に置いたうえで、再考いただきたいです。
 (あるいは、仮に挙動を現状の方向性で維持するなら、カードのフレーバーを削除して別のフレーバーを与えるべきでしょう。ジョブクエスト等も作り直す前提で)