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  1. #15
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    Fresh Meatwall
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    まず初めに、不快に感じた方の気持ちを否定するつもりはありません。
    ヨコオ氏を知らない・またはヨコオ作品を知らない人はそう解釈しても無理はないかなと思います。
    私はPLLを楽しく拝見させていただいた一人です。どうして楽しく視聴できたのかその解釈を書いておきます。

    ■会話の流れ
    横尾氏「FF14プレイヤーはちゃんとしているなって思いました。光の戦士はマナーがいいとか、悪い事をやりたがらないとか、そういうモラルの話がすごく多くて、こんなところにニーアが入っちゃダメな気がする」
    吉田氏「いやいや大丈夫です。それを汚していきましょう」
    横尾氏「汚して…はい、わかりました。(言い淀み・思考)1パッチ辺り大体妊娠2回くらいして出産シーンを入れておきます」
    ■PLLでの”妊娠・出産”というフレーズ
    否定的意見を持った多くの方が拒絶反応を示したフレーズではないかと評価しています。
    これだけを聞くと、女性を軽んじているとか、妊娠を軽視しているとか、出産が汚いのか?と捉えた方もいるようですね。理解はできます。

    ヨコオ作品をプレイしている人知っている人には別の場面が思い浮かぶフレーズです。
    ■ニーアオートマタとは何か
    まずコラボ作品であるニーアオートマタについて…といってもここでネタバレする野暮な事はしません。しかし、時系列だけ把握する必要があります
    過去→ドラッグオンドラグーン(無印)→ニーアレプリカント・ゲシュタルト→ニーアオートマタ→未来

    PLLで「コラボコンテンツを楽しむために、ヨコオタロウ作品のどこから予習するべきか?」といった内容にも出てきた通り、ドラッグオンドラグーン(DOD)にストーリー的・演出的な源流があります
    ■ドラッグオンドラグーンとは何か
    プレイ経験者やゲーム好きには割と有名な鬱ゲームです。(おふざけゲームではなく声優もかなり豪華)
    鬱ゲーではあるにも拘らずプレイヤーを惹きつける様々な要素が散りばめられており、そのストーリーは日本でも世界でも高い評価を受けています
    その甲斐あってプレイヤーは酷くショックを受ける内容となっており、ヨコオタロウ氏は某匿名掲示板で(賞賛も込めて?)叩かれる事もありました。(所謂”ヨコオロッカー祭り”)

    wikipediaにある範囲内ですが、DODについては多少ネタバレします。
    ・DODもマルチエンディング採用で、ステージ評価を高めることでA~Eのエンディングを見れる。
    ・すべてのエンディングにおいて大体鬱エンド。
    ・終盤に巨大な”母体”が出現し、乳児の集団と戦闘する。
    ・やや難易度の高いシューティングや音ゲーをクリアする必要があるため、RPGプレイヤーには低くないハードルだった。(繰り返しトライするハメになった)
    ・少しでも希望のあるEDを期待して周回するプレイヤーの前に立ちはだかる、生理的に拒絶したくなるような母体・乳児との度重なる戦闘。
     その苦行を乗り越えたプレイヤーに待っていたのは、更なる鬱エンドだった。(→ニーアレプリカント・ゲシュタルトへ)


    DODにおいてとてもインパクトのある光景が”母体”・”乳児”であり、鬱ゲームを特徴付ける演出であり、同時にヨコオロッカー祭りに発展する要因の1つでした。(これらのオマージュは以後も見られる。)

    つまり、妊娠した母体という演出はヨコオ作品において(賛否両論でしたが)象徴の1つだったんですね。
    ■これを踏まえてPLLを解釈してみる
    横尾氏「FF14プレイヤーはちゃんとしているなって思いました。光の戦士はマナーがいいとか、悪い事をやりたがらないとか、そういうモラルの話がすごく多くて、こんなところにニーアが入っちゃダメな気がする」
    吉田氏「いやいや(ヨコオ作品を評価しているので)大丈夫です。それ(14の既存の雰囲気)を(ヨコオタロウ色に)汚していきましょう(強く染めていきましょう)」
    横尾氏「汚して…はい、わかりました。(言い淀み・思考)1パッチ辺り大体妊娠2回くらいして出産シーンを入れておきます(妊娠・出産≒ヨコオタロウ作品としての象徴かつ賛否分かれる演出)」

    FF14を大事にしている吉田氏が、本音でFF14を汚しましょうとは言いません。
    これは言葉のアヤで、自分の作風が合わないのではと心配しているヨコオ氏に対して思いっきりやれるようにと選んだ言葉、と捉えるのが良いと思います。
    FF14も度々ダークファンタジーとしての演出を取り入れています。全てがハッピーエンドではない。
    そういうメリハリをつける事で描ける良質なストーリーもあるからですね。そして、ヨコオタロウ氏はそういった手法で世界的にも評価されているクリエイターです。

    ヨコオタロウ氏の作風を可能な限り取り込む事は、FF14・ニーア両方のファンにとって良い効果があり、コラボをする効果がより大きくなる、という事でしょう

    その吉田氏の意図を汲んだヨコオ氏の返答としては真っ当であり違和感がないものです
    背景を知らない方には、おじさん達の下品な会話に見えたでしょう。
    私には、お互いの立場から端的な言葉で確認をし合った会話に見えましたし、お互いの作風を尊重しあっているクリエイターの姿を見ました。
    ですから、私は楽しくPLLを拝見していました。
    (ここまで読むと直前に言い淀み思考をしていた横尾氏が誰に対して配慮してたのか想像できます。)
    ■結論
    出産=女性軽視・出産軽視ではなく、出産(母体表現)=ヨコオタロウ作品の象徴的表現だったと捉えると良いでしょう。
    今回不快に感じたプレイヤーの方もコラボやニーアオートマタのプレイを控える必要は少ないと考えられます。
    なぜなら、ニーア系になってからは(ヒトが主体ではなくなったため)これらの表現はマイルドになっているからです。
    (*ただし、ショッキングなストーリー展開が無いとは言っていない。)
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    Last edited by series; 09-22-2019 at 06:49 AM.