目が肥えているというより、米国人気質に合った良作が極めて豊富と言うべきでした。
確かにPCゲームは特にバグが多かったり、システム面での問題がある作品も多いですが、
パッケ販売されるゲームを大手小売りで買うとプレー後でも「つまらない」という理由で
返品可能だったりします。
なので、問題があってかつ見るべき所の無い作品はあっさり切り捨てられるので、
特に米国をマーケットにしている、体力のないソフト会社は1作1作が命がけです。
「あんなにバグや不具合があるのに…」と思うゲームでも返品されないということは、
それをペイできるだけの娯楽を提供できている証拠とも言えます。
要は荒削りでも「しっかりした芯」があるゲームは正当に評価されるんですね。
昔3DCGを趣味にしていた時期があったので分かるんですが、FF14のグラフィック
エンジンは基本的に「リアル寄り」な絵造りをしていると思います。
正直、ミコッテやララフェルのような日本的なキャラクタとは相性が良くない
エンジンなのですが、モデリングは非常に手が込んでいて、その中でも破綻無く
動かせているのは早々真似できないと思います。
(例えば米国やEU圏に、日本で大人気になるような画風の作品が現れないように)
これだけコンピュータが高性能になっても、あれもこれも盛りこむと処理速度は
あっという間に不足します。
説得力と存在感のあるワールドの構築はいかに「コンピュータが手抜きできる」
中身を作るかという面が非常に大きく、それはやっぱり人間の手作業での手間が
必要になってきます。
今問題であるのは、FF14のグラフィックエンジンが重すぎることです。
これは画面を描画するエンジンの出来があまり良くないことを意味します。
新生のエンジンがどういう出来なのか分かりませんが、同等の描画品質でずっと
快適なエンジンは存在するので、軽量化をお願いしたいですね(難題ですが)。
例外として、カットシーンやムービーと言ったものの類は個人的にはもう
ゲームには殆ど不必要な要素だと思ってます。
恐らくご指摘の「グラがゲームに有効な時代は終わり」というのは過剰なまでの
ムービー依存かと思いますし、その通りだと思います。
まだハードウェアが未熟だったFF7の頃には画期的な手法でしたが、既に
ムービーとゲーム画面の境界が消えつつある中、その手法を変えないスクエニは
一度「ゲームそのもの」と「世界作り」を軽視しすぎていたことを認識しないと
また同じような事を繰り返すでしょうね。