記名でもギブのマスター権限化でもなんでも、
嫌がる人をPTに縛り付けて自分のプレイ時間を延ばすような方向性にまっとうな未来はないですよ。
ゾディアックウェポンのような重たい周回で過疎コンテンツに誘導した結果、
挨拶もない機械的効率プレイに巻き込まれた新規の人が決して気持ちよくプレイできなかったように、
手間やシステムで無理やり縛る方法はかならず悪い歪を生みます。
そして歪のいきつくところ、みんながいまよりちょっとだけこのゲームを嫌いになる。それだけです。

マスター権限にしたら、誰かが「このPTだと無理じゃないですかねー」といって
それを受けたリーダーがレディチェックをつかって多数決を取るでしょう。
そうなると過半数か否かの真偽値ではなく票数まで赤裸々に見えてしまいます。
もし一人のメンバーのミスが多くてそのメンバー以外の全員がギブアップに賛成した場合、
ミスをしたメンバーのうける心理的ダメージは現行のギブアップ投票の比ではないでしょう。

「みんながギブアップに対して慎重になって解散が減ってハッピー」なんて幸せなだけの結末は絶対にきません。
ヘヴィゲーマーの効率中心文化を甘く見てはいけない。
記名式にしたり手間を増やしたりしても、ギブアップ投票は減らずに
「自分のPTは、記名にしたり手間を乗り越えてでも抜けたいPTなんだな」という現実に打ちのめされるのが関の山です。