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  1. #1
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    Quote Originally Posted by cugi View Post
    「先に~」という部分があります。

    せんに、と読むのが正しいのですが、さきに、と読んでらっしゃいます。

    せんに、だと 以前に、昔に という意味になりますが

    さきに、だと 前もって 未来に という意味になってしまいます。
    失礼ながら、「先(さき)」は、[時間・順序の上で、その初めの方に位置すること]という意味があるので、(三省堂・新明解より)
    読み方としては間違いではありません。

    ※用例として【後(あと)にも先(さき)にも】というモノもあります。【後先(あとさき)考えずに】という用例もあります。
     →例えば 【ニーズヘッグ討伐から100年後としても、討伐に先立つ100年前としても、英雄殿に並ぶ強者はおりません】
     という感じですね。

    ご指摘の箇所も、「先」は時間的には過去/以前という位置づけで構わないので、読み方として誤用ではありません。
    (3)

  2. #2
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    Quote Originally Posted by Dayone View Post
    失礼ながら、「先(さき)」は、[時間・順序の上で、その初めの方に位置すること]という意味があるので、(三省堂・新明解より)
    読み方としては間違いではありません。

    ※用例として【後(あと)にも先(さき)にも】というモノもあります。【後先(あとさき)考えずに】という用例もあります。
     →例えば 【ニーズヘッグ討伐から100年後としても、討伐に先立つ100年前としても、英雄殿に並ぶ強者はおりません】
     という感じですね。

    ご指摘の箇所も、「先」は時間的には過去/以前という位置づけで構わないので、読み方として誤用ではありません。

    書き方がわかりにくかったようで、申し訳ないです。

    先に という言葉には2通りの読み方があり、その読み方によって「言葉の意味」が変わってしまいます。

    Dayone さんが引用してくださったように、「先(さき)」は、[時間・順序の上で、その初めの方に位置すること]という意味があります。

    後にも先にも→ 昔も未来も   後先考えずに→ これまでのことも、これからのことも考えずに
    (この場合の後という字はのちに、という言葉からこれからさきの事、未来の事と捉えられがちですが、この場合自分の立っている後ろ、つまり過去を意味します。目先、背後とつけると分かりやすいかと思います)

    失礼ですが、Dayoneさんの例文のように「先立つ(さきだつ)」を時間軸が昔の事、すでに完了している物事には用いません。

    先立つにも2通りの読みがあり、さきだって、せんだって、となります。これも未来、過去で使い分けます。

    運動会に先立ち(さきだち)準備を行う  先立って(せんだって)運動会が行われたが、後片付けが大変だ となります。

    せん、の読み方で一番使われているのは「先日」などです。過去を表します。 
    (1)
    Last edited by cugi; 09-28-2016 at 03:01 PM.

  3. #3
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    気になって

    気になって伊藤静さんの常用時解で調べてみました; 

    先という字は、止という字と人という字が組み合わさって出来たようです。「止」は足あとの字形で古い字形は「之(ゆく)」となります。人の字の上にゆく、と重ねることで、先行「他より先に行くこと、先頭をいくこと」の意味になるそうです。

    殷時代に、未知の土地には悪霊がいるという風習から、人を先に歩かせて安全を確かめる儀式があったそうです。その先行の儀礼がのちに「さき、まえ、さきに、まず」という意味となり、そこから時間の関係に移して「むかし、以前」の意味となったそうです。

    ずっとつながっているモノの始まり、が、今より過去に起こったことなので、むかし、いぜんという意味も持つようになったってことですかね;

    漢字の成り立ちは、現代の言葉が持つ意味よりもはるかに多くのニュアンスを含んでいて面白いです。
    (1)

  4. #4
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    Quote Originally Posted by cugi View Post
     略  
    繰り返しになりますが、「先(さき)立つ」の用法・用例として「過去の物事には使わない」ということはないので。
    このへんは、「先立つ」「先立ち」「先立って」等の用例を考えていただければと思います。

    ちなみに「さきだつ」は表記として「先立つ」なのですが、「せんだって」は「先だって」であり、漢字をあてる場合は「先達て」であり、
    しかも借字なのですよね。(意味としては「ちょいと前/この間」という少し過去を指します)
    さらに付け加えれば、「せんだって」は副詞であり、活用形を持ちません。これ一語なのです。
    これに対して、「先(さき)立つ」は五段動詞であり、「さきだって」は、「さきだち+て」の「ち」が促音便化したものです。

    使用資料:三省堂 新明解国語辞典 第三版 / 講談社 日本語大辞典 第一刷
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    Last edited by Dayone; 09-28-2016 at 04:54 PM.