プロデューサ/ディレクタの吉田です。

熱いディスカッションありがとうございます。
ここ一週間、目眩がするほどの過密スケジュールで、ポストが遅れてしまいました。ごめんなさい。
その間に、経済にまで話題が及んでしまっていますが、まずはミニマムレベルから。
装備アイテムの修理について、パッチ1.19とパッチ1.20以降の修正予定について、
ポストさせて頂きますね!(経済はひとつひとつのシステムが「正常化」してからじゃないと
切り口が多すぎて議論になり難いと思います)

■前提として■

このポストを皮切りに、数日かけて幾つかのポストを行いますが、
FFXIVと現世代MMORPGについて、吉田の考える根本的な方向性を
次回レターにて記載させて頂く予定です。レター公開後は、そちらも併せてお読みください。
……とはいえ、現状の作業状況を考えるとレターはパッチ1.19公開直前になりそうです。
その間、パッチ1.19の進捗は、ご要望頂いている、動画にて公開予定です!

■修理について全体の方針■

吉田がデスペナルティを検討するとき、現世代のMMORPGとして総合的に見て、
リスクとリワードのバランス/プレイヤーの皆さんのライフワークバランスその双方にマッチしているのは、
「装備劣化くらいが妥当」と考えているのは、以前記載させて頂いたとおりです。
バトルによって、使い込まれた装備が劣化するのも、長時間のプレイの中での区切りや、
次なる装備入手への「ささやかな」モチベーション、そして、劣化があることにより、クラフターの能力が、
これも「ささやか」ですが表現できること、装備が劣化していくリアリティなど、
FFXIV全体を俯瞰してみて、劣化も修理も「あって良い」仕様であると考えています。
(クラフターは自前で修理できるので、デスペナルティになっていないよーというご指摘は、
それで良いと思っています。そのためにクラフトクラスのレベリング努力をして頂いたので、
その分の対価という意味で、十分に相殺されて良いはずです)

■ただし現在の修理には大きく問題がある■

ですが、修理のためにとても大きな労力をプレイヤーの皆さんに割かせてしまっているのが大問題です。
上記に記載した通り、劣化や修理の概念は、俯瞰してみると色々なシステム、モチベーション、
設定やデスペナルティに影響を与えてはいますが、各々は非常に「ささやか」な効果です。
その「ささやかな効果」を得るための対価と労力が、完全にかけ離れているのが問題と考えています。
バランスから考えれば、装備の修理はもっと「お手軽にできるべき」というのが結論になります。
(今更だろうと言われれば、返す言葉もないわけですが……)

■修理には二通りの方法がある■

FFXIVの修理には二通りの方法があります。ひとつは修理NPCによる修理。
もうひとつは、クラフターによる修理です。
ただし、いずれの方法にも、それぞれ異なる問題があり、その解決方法は、やはりそれぞれ異なります。
ですので、以下の具体的な修理に関する仕様変更やテコ入れは、
この二通りの方法に対して、個別に対応するものになっていますので、その点について、
前提としてご理解ください。もちろん、実装に際しては総合判断を行ってはいますが、
フォーラム上で仕様を確認して頂くとき、境界線をはっきりさせておかないと、
議論が脇道へそれてしまう可能性があるため、敢えてこういう書き方をさせて頂いています。

■パッチ1.19での修正(主にNPC修理に対しての修正)■

現状パッチ1.19の実装タスクはかなり厳しく、新規実装は殆ど不可能な状況です。
そのため、修理の改修はパッチ1.19と1.20以降の修正という複数段階を想定しています。
パッチ1.19での対応は主にNPC修理に対しての修正になります。
(微妙にクラフター修理にも関わる修正ではあります)

1.すべてのエーテライト/簡易施設に「修理NPC」と「アイテム販売NPC」が配置されます
2.NPCがアイテムを修理した際、その時点でいかなる耐久度だったとしても「99」まで回復します
3.クラフターによる修理のみが耐久度を100まで回復させます(現行仕様通り)
4.NPCの修理費用を大きく引き下げます

 (1アイテム当り装備アイテムのレベルに応じて100G/500G/1000G/2100G/5000G固定)
5.ダークマターの販売コストを引き下げます
 (G1/G2/G3/G4/G5 = 50G/300G/700G/1500G/3500G)
6.装備の劣化による性能低下の仕様を以下のように変更します
   耐久度100から1まで一切の性能低下無し
   耐久度0になると「破損」状態となり、装備が持つパラメータは0として扱う
   耐久度10以下になると耐久度限界が近いことを知らせるアイコンを表示(黄)
   耐久度0になると破損アイテムを身につけていることを知らせるアイコンを表示(赤)

ここまでが、パッチ1.19での修理関連の修正になります。いずれトピックスでもお知らせしますね。
簡潔に書くと、通常使用時の装備劣化は
「性能ダウンの境界線がはっきりし、中途半端な修理は必要なくなる(アイコンがウザくない)」
「NPCの修理価格は適正化され、手軽に修理可能になるものの耐久度は99までしか回復しない」
「マーケットに中古アイテムを出品する際には、クラフターの手による修理が必要になる」
「ダークマターの価格も引き下げられ、極端なギルコストを要求しなくなる」
ということになり、修理のためだけに、無理なクラフトクラスのレベリングをしなくても良くなります。

■パッチ1.20以降の修正(主にクラフター修理に対しての修正)■

1.20以降、クラフターの修理シーケンス(手順)そのものの仕様変更を計画しています。
(順次前倒し可能なら前倒ししていきます)
とにかく修理する側の手間が、非常に大きいのが問題点であり、
この根本的なフローに手を入れようと考えています。

1.修理の際に毎回コマンド実行、毎回アニメーション実行の流れを簡略化
2.修理される側がダークマターを用意可能にすることで、クラフターの手間を大幅に軽減
3.ダークマターG6(レベル50以上の装備専用)を追加しG5の仕様と価格を再度調整


これ以外にも修理依頼用のアイコンなどの視認性向上や、まとめ修理の簡略化などが、
修正候補に挙がっています。更に吉田としては「錬金/調理以外のクラフタークラス」は、
クラスに関わりなく、すべての装備を修理できて構わないのではないかと思っています。
装備する側は、各クラフトクラスが修理可能な装備を意識して集めているわけではないですし、
修理依頼が出ていても、修理できるパーツがクラフターによりマチマチなのは、
結果的に、修理する方にとっても、される方にとっても、大きな機会損失ではないかと考えているためです。
(錬金/調理の皆さんには、別の修正計画があります。でも、簡略化しすぎですかね……?
修理キットがあり、扱えるのはクラフターというのもありではありますが)
ここは現役クラフターの皆さんの御意見も、しっかり聞かせて頂きたいと考えているため、
パッチ1.19リリース後に、第三回プレイヤーズアンケートを実施させて頂く予定です^^

さて、時間がかかってしまった上、相変わらずの長文ですが、
以上、具体的な修理改修予定についてでした!
本来なら、もっと早くに対応すべき点だったと、改めて反省しています……。
これからも、皆さんのエマージェンシーにしっかり耳を傾けさせて頂き、バリバリ新規実装、
バリバリ調整を行っていきますので、引き続き、ご意見/フィードバック、宜しくお願いします!

P.S.
明日以降「装備推奨レベルの今後」と「マテリアクラフト全般」についてのポスト予定です。
24時間ほどお待ちください。