ようやくストーリーを終えました。
あくまで一個人の感想としては、とても褒められた出来ではないとしか言いようがありません。
酷評となりますので、好意的な解釈をしていて否定的な意見は聞けない方は読み飛ばしてください。

どなたかが今回のウクラマト主人公現象について「シナリオライターはよほどウクラマトが気に入っているのだろう」といった主旨を書かれているのを拝見したように思いますが、ラストまでやっての私の感想としては、むしろ逆のように感じました。
要するに、シナリオライターはウクラマトに全く興味がないのでは?

興味がないので、巷に溢れるなろう系小説ヒロインのように判で押したようなキャラになり、深みを与えられない。
興味がないので、「笑顔」「平和」といった毒にも薬にもならないようなことばかりを言い続け、それ以上の深掘り・成長がない。
興味がないので、キャラクターを物語の中でどのように動かせば魅力的になるかを考えず、ヒカセンとペアにして出ずっぱりにするという安易な手法を取る。

おそらくはヒカセンに対しても興味がないのかと思います。
主人公だからずっと物語に出しておけばいいだろうでウクラマトの金魚のフンにして後方彼氏ヅラさせてたんじゃないでしょうか。
ラストバトルの最悪の演出は、ウクラマト・ヒカセンの両キャラに対する無関心から来ているように思えました。
せめてどちらかのキャラに愛着があれば、あんなひどい演出にはしないと思います。
(これについてはシナリオライターの一存でどうこうできるものでもないと思うんで、ライターの嗜好は関係ない気もしますが)

ライターの経歴からして、また、今回のストーリーを読んだ感覚として、コーナやエレンヴィルといった脇役の男性キャラクターに思い入れがあるタイプなのかなと邪推しました。
コーナは出番こそウクラマトより少なかったものの、人に無関心に見えて実は重度のシスコンであり、愛情深く、旅の経験から自身の未熟さを省みる素直な一面も持ち、他国の知識を取り入れ国を豊かにするという明確な目的で以て継承の儀に挑みはするが、自身が王の器ではないと悟ると妹のサポートに回る潔さもある、とまあ、軽く並べただけでもキャラクターとしてよく描けていると思います。
何故同じ熱量で、ウクラマトやヒカセン、暁のメンバーを描けなかったのか。

また、伏線の置き方、回収が雑で、そのせいでストーリーのテンポが壊滅的に悪くなっているのだと思います。
伏線の回収は後になればなるほどいい、物語は遠回りさせればいいってもんじゃないです。
置いた直後に回収してテンポよく進めるための伏線もあれば、後々まで隠しておいて満を持して「そうだったのか!」と気付かせるタイプもありますが、今回はどれもこれも中途半端で何なら伏線と思っていたのに回収されなかったが???といったものまで。
バクージャジャがヴァリカルマンダの封印を解いてもお咎めなしだったのは何故か?(あれ?説明がないぞ?なんかスルーされてる?)
ケテンラムの襲撃がスルーされているのは?
(殺されてないのも謎なら、生きてるくせにすぐに鍵が奪われたことを知らせに行ってないのも謎)
暁と熾烈な継承者バトルを繰り広げる!って聞いてましたけど……あの……?
挙げたらキリがありません。

ここはストーリーの感想を書く場所ですからストーリーについての不満を書き連ねましたが、例によってジョブ・スキル調整もなかなかにひどく、グラフィックアプデ以外に評価できる部分は少ない印象です。
占星の改修とか、なぜあれでいいと思ったのか?

ストーリーを終えてサボテンダーを倒しにID行きましたけど、解放感がすごかったです。
やっと虚無のメインストーリーが終わったんや!!
あれほど楽しみにしていた新パッチがこのような感想になって、とても悲しく虚しい気持ちでいっぱいです。