ヴァナにおいて「調べる」ことと、リアルにおいて「スカートを覗く」ことについて、それが犯罪であるか否か、正にこれは大きな違いであると私も認識しています。
形態に類似性があることから例として挙げたということ自体はご理解いただけていることを前提に、私の考えています事を説明したいと思います。
「スカート覗き」が、いつ頃から犯罪として処罰されるようになったのかは、私は具体的には知りませんが、しかし、相手の生命・身体・財産に直接的に危害を加えるものでないため、犯罪として扱われるようになるまでには、一定の期間がかかっていたのではないかと私には思えます。
そうでないなら、わざわざ各都道府県での「迷惑防止条例」の制定(ないしは、その適用範囲の拡大)を待つまでもなく、国法として国会が「迷惑防止法」を直ちに制定していないはずがなかったわけですから。
しかし、スカートの中を覗くという行為が、それを知った相手に対し大変な不感感・精神的苦痛を与えるものだという事実は、「スカート覗き」を「犯罪」と規定するルールが出来る前も、出来た後も、何ら変わるものではないでしょう。
一定の時間をかけ、社会的コンセンサスが形成される過程があり、その上でようやく、「その行為は非である」と定めたルールが出来上がったわけです。
「スカート覗き」が犯罪と規定されるようになるまでの歴史について、仮に私の認識に誤りがあったとしても、一般論として、生命・身体・財産を直接に侵害する自ずから犯罪であることが明白であると理解されなければならないような犯罪とは異なる事案について、それを犯罪と規定するルールが制定される過程については、ご理解はいただけるものと思います。
つまりは、何を是とし、何を非とするかは、その社会の構成員の意識の変化とともに移り変わり得るものなのではないか、ということです。
件の投稿において、私が繰り返し「社会的コンセンサス」という言葉を用いているのはそのためです。
例えば、登記簿を赤の他人でも取得できるという現在の法制度も、今後、社会的コンセンサスとして「他人は見られないようにすべきだ」という世論が高まれば、法が改正され、見られなくなるのかも知れません。
過去と現在の関係性を理解する事なく、現在から未来に至る道程は予測され得ません。
今現在それが是であるか?非であるか?ではなく、今後ともそれが是であり続けるのか?非であり続けるのか?を見通して考えたいと思っています。
仕様であるのだから、「調べる」ことをしても当然だという考え方ももちろん理解できますが、仕様絶対主義に陥ったヴァナが、どれほど荒廃したものになるかは想像に難くないものと思います・・・
例えば、デュナミス(現在仕様変更が予告されているようですが)への突入時間調整の話し合いも、スクエニが決めた仕様やルールとは全く別の、社会的合意のひとつであるし、割り込みをしないというマナーです。
ヴァナにおける社会的コンセンサスは、スクエニが決めるものではなく、関係するプレイヤー達の意思で作られていくものです。
私は、これまでヴァナにおいて形作られてきた、これらの社会的な合意事項に、今後、新しい1ページを加えたいと思っているだけの事です。
私が、犯罪行為である事は承知の上で、敢えて「スカート覗き」を例に挙げた理由はご理解いただけましたでしょうか?


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