Originally Posted by
stemi
7.x後追いの者です。連投すみません。
黄金のストーリーを振り返るうちに、もう一つ構造的な論点が整理できてきました。 ここに後出し孔明として記録させてください…!
【永久人シャットダウン問題】
黄金のレガシーにおける大きな課題のひとつです。リビングメモリーが「整いすぎた場所」に感じられます。シャットダウンの結論ありきなのに、整いすぎているのが問題になります。
リビングメモリーのシャットダウンが強引な展開に見えてしまうのです。いちプレイヤーとして、「光の戦士こんなことしなくない?」という疑問がぬぐい切れませんでした。何故でしょうか?
何故なら、自分には「永久人の自意識を考慮せず(数名の同意だけを根拠に)、強引に明日を奪った」ように見えてしまったからです。
原初世界を守るというお題目はあるものの、これまでの光の戦士の、他鏡像世界や非生命体(イーア族やオミクロン族)をも尊重する姿勢とも矛盾するように見えました。
しかし、このシナリオはシャットダウンに向かう構成です。ではどうすればよかったのでしょうか。
自分は、「リビングメモリーの持続不可能性」をプレイヤーのリアルタイムの経験として強調することが必要だったと思います。体験を通して「確かにシャットダウンするべきだ」と思わせてほしかったです。
本編でも、綻びが描かれてはいました。リソース不足による記憶の選別、ネガティブな出来事の強制的な忘却など、持続不可能性の要素は用意されてはいました。
しかしこれでは不足していたと思います。
問題は、これらの持続不可能性がテキストベースの説明に留まり、体験として感じられなかったことだと考えています。
我々が目にする空間は穏やかで秩序だっていました。持続不可能性はテキストや会話で知識として提示されるものでした。結果として、シャットダウンへ向かう展開が強引に感じられました。
【後出し提案】
どうすれば「シャットダウンするべきだ」と思えたのか?後出しですが考えてみました。
一案として、持続不可能性が住人の挙動でもっと可視化されていたら、納得感が得られたかも…。と思いました。
穏やかな永久人が、エーテルの枯渇によって挙動の限界を示す様子(例えば、不自然に同じセリフを繰り返す、会話の応答が薄くなる、やりとりが巻き戻る等)を描くことで、説明された持続不可能性がプレイヤーの体験に変わるのではないでしょうか。トークン不足の無課金AIみたいな感じで…。記憶単体の存在の空虚さが、目の前の現象として伝わると思います。
挙動限界を示すまでは記憶の再現精度は高いままなので、クルルさんに両親のメッセージが届く展開もそのまま成立します。(後出し提案なので、後続のストーリーに影響しない形を考えてみました)
クルルさんが両親との感動的なやりとりを終えた直後に、その会話が最初からループし始める…等の少し不気味な演出を加えるだけで、「これは本人ではなく、記憶の再現である」という実感が伝わります。それでもクルルさんが受け取った言葉の価値は損なわれません。その一方で、プレイヤーは「これは続けていけるものではない」という感覚を得られると思います。
また、7.2でスフェーンがゼレニアの再現に憤った場面では、「記憶の流用は侵害である」という視点が提示されました。その視点をリビングメモリーの段階でプレイヤーの体験として先に埋め込んでおくことができれば、シャットダウンに「同意なく再現され続けている状態を終わらせる」実感が得られていたかもしれません。
問題は情報の欠如ではなく、情報の体験への変換が不十分だったことだったと考えました。以上、いちプレイヤーとしての「こうだったらよかったかも」の記録です。