今回の災害での対応は致し方ないですよね、自分も停止を支持します。
あと移設を期待されてらっしゃる方が多そうなのですが、自分は
インフラとかシステム構築のSEをやってるんですけどそちら方面からの見解でも。
下記の観点から5月くらいまで停止になるという話に
なったとしても移設はやらないのではないかと思います。
※あくまで私見なので、スクエニの判断は異なるかもしれませんw
「撤去作業」
■現状のデータセンタに設置されている機器の撤去作業
N/W機器、サーバの撤去(仮に総数1000台だとしても
1ラックに収容されている機器が10台と仮定し、接続を
はずす為に人的工数が1人で3hかかると想定)
100倍の工数で撤去完了=1人/300hで完了
1日作業の8hにならすと約38日/1人で完了
1人工数=5万/dと仮定すると、190万円となります。
「設定変更作業」
・移設をする事による設定変更、設計変更と仮定
設計は基本的に現状の設計を踏襲する形で捕らえ、
設定変更はない(現行のIPアドレスなどそのまま移行
可能であると考える)前提とする
検討資料は以下となる。
移行前接続資料(現行運用資料)の整合性確認
移行後試験パターンの検討
移行後試験実施
運用フェーズ移行
この辺りの設計費用として、資料作成および試験計画書の
作成で20人/日の設計費用、試験に20人/日程度の作業費用を想定
1人/日10万程度と想定すると、400万と想定。
「機器移設作業」
機器撤去作業と同額と想定し190万
「キャリア側設定変更」
DNS、グローバルIPの変更作業
キャリアが同一キャリアに移行できる前提で記載。
キャリアが他のキャリアに移さなければ行けない場合は、
ここの額+前述の作業費用が上がってしまいます。
キャリアが変わらない単純な移行であれば、変更作業による
影響は少なくすむはずです。またマルチホーム接続のキャリア
すべて同一という想定。(結構難しい条件かもですが・・)
・キャリア側への申請費用×接続数分 = 50万(ここは適当、
接続やサービスによる)
また、設定変更が全機器に変更になる場合は、単純に1000台の
機器の設定変更費用、設計費用が+されるので、1台当たりだいたい
1h作業が必要となった場合でも1000hの工数が追加となります。
125人/1日の工数が必要となり、7.5万×125=937万程度必要となります。
+設計費用で100万くらいでしょうか。(ここは適当。変更度合いによる)
「そのまま移設可能の場合」
830万
「キャリアが変わる事による費用の変更の場合」
1,867万
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あとはPOL、FF11の純益がどのくらい月に出るかというところでしょうか。
上の例では14のサービスの移行のための工数は積算しておりませんので、
14を移設する場合には+その費用がかかります。
純益と移設費用を何ヶ月でペイできるかを踏まえて想定しなければ
いけないのですが、データセンタの移設に伴い新規に必要となる費用が
ラックの新設費用となります。これが1台ざっくり10万程度になります。
つまり100ラック=1000万となり、かつ運用費用に15万~20万/1ラック、月額
かかります。
運用費用はサービス停止している間でもカウントされていると
思われるので(ここは想像です)、移行費用だけ想定すればよいと
すると最大2,867万くらいかかる想定でしょうか。
14も移設する場合、単純に倍として5600万となります。
このほかに機器の運搬費用、電気利用料もありますが、これは割愛と
しています。
FF11の月額費用が会員数10万人と仮定すると、1.5億/月となり、
ここから運用にかかる費用を引くと純益となるかと思いますが
(運用費にはデータセンタ運用費以外にGM費用他も含む)
純益を仮に40%/月額と考えると6,000万となります。
1ヶ月の純益でまぁ移行可能かもしれませんが、ラック機器の納納期、
年度末によるSE工数、作業員工数の調整にはだいたい2ヶ月程度は
見ないといけないかもしれません。つまり上述の現行の運用費用が
1500万/月額、つまり2ヶ月なので3000万程度はその期間かかってしまいます。
あとは不明な係数は、サービス停止期間を設ける事による会員数減、
ここをどう見るか次第ですね。
4月は無料期間と見ている関係上、5月をどう見込むかによるんですが
そこの損益分岐をどのポイントにみるか、は経営者次第かと思います。
自分としては、今までの経営者の方針をみてみると5月までに移設を
検討する方針はないのではないかなぁと。
それだったらサービスを不定期運用(停電の関係でサービス停止)として、
通常の月額課金を5月から開始する、、ような気がします。
長々とすいませんでした(*´Д`*)