klaxonさんがそのスレを思い出してくれたことを嬉しく思います。

私も、ちょうどそのスレのことを思い出していました。
現仕様のマーケットに、欠けているものが2つあります。
ひとつは、「この値段でなら買いたい」という、買い手が明示的にアピールできる、買い待ちの存在がないことです。もしこれがあったとしたら、売り手側は、「その値段で買ってくれる人がいるなら、そこまで値段を下げて、さっさと売ってしまおうかな」という判断ができるようになります。
もうひとつは、「どんな値段でもいいから、とにかく売りさばきたい」「どんな値段でもいいから、とにかく買い揃えたい」という、値段を決めない売買注文ができないことです。投げ売り/飛びつき買いでもいいので、とにかく売買機会を損失したくない、という場合はしばしばあります。このような注文方法が、選択肢として用意されていることは重要です。
この2つが同時に取り入れられていた、前述のスレの提案は画期的でした。
この提案は、現実世界の株式市場というマーケットを参考に、出されたものでした。売りと買い、双方の参加者を、非常に大量に集めなければ成立しない株式市場では、双方に利便性があり、かつお互いにフェアな仕組みを作らなければなりません。そうした中で磨かれてきたことによって、「ものを売り買いする場」(マーケット)として、ある種の理想形にまで昇華しているのが、株式市場だと思います。
しかし、残念なことに、前述のスレでは、株式市場を「博打」か何かと勘違いしている一部の人たちから、アレルギーに近い拒否反応を受けてしまいました。
このスレで一部の人たちが憂慮している「販売機会の損失」は、「出品価格の刻みを大きくすること」では解決しないと思います。(必要であれば、何度でも説明しますよ)
むしろ、今述べた2つの「足りない点」をFF14のマーケット・システムにも取り入れて、「ものを売り買いする場」として成熟すること。またサーバーの強化やプレイヤー人口の拡大をも受けて、マーケットが活性化すること。そうした時に、(その時々で変化しつつも)適正な価格が形成されていく、本当のマーケットができあがるのではないでしょうか。