私は言葉の言い回しや表記揺れなど細かいことが気になるタイプの人間です。
私の場合はあくまでも言葉や文章に限定されますが⋯。

さて、件のモルボルさんの投稿ですが、最初に拝見したときに私も同じ部分が気になりました。
ちなみにお話の内容については十分納得できるものでしたので、サクッと読みました。

確かに、動詞の「頂く」と助動詞の「(~して)いただく」はそれぞれ一般的に漢字とひらがなで使い分けられるものです。
公用文書だとそういう決まりごとがありますよね。
今回スレ主さんが言及されている文章も「理解・協力する」+「いただく」という組み合わせで考えれば「ご理解・ご協力いただき⋯」という表現が適切だと考えられます。

しかし、助詞「を」を補ってみると次のような表現の仕方が可能です。
➜「ご理解・ご協力頂いて⋯」

理解・協力を名詞として扱うということですね。
「もらう」の他の謙譲語に「賜る」がありますが、「理解」や「協力」は「賜る」と組み合わせて「ご理解を賜り⋯」や「ご協力を賜り⋯」と表現することがあります。
また「賜る」は動詞として使われ、助動詞的な側面はありません。つまり、動詞の「頂く」と同じ意味を持ちます。

上記を踏まえて今回の文章を眺めてみると、私は違和感が薄れてあまり気にならなくなりました(ただの感想)。
「いやいや、だったら『を』を書かないといけないじゃん」と言われれば確かにそれはそうなのですが、
表現としては完全に間違いではないのではないかというのが私の意見の主旨です。

それと、お節介であれば申し訳ないのですが、スレ主さんの最後の文章は皮肉めいた表現に見えてしまいます。おっしゃられていることは全く正しいと思いますが、少し表現を変えたほうが読む側も引っかかりがないかなと感じました。
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ここからは個人的な意見になりますが、フォーラムという場においては開発・運営さんたちと交流したいという思いがあるので、なんならもっとフランクな表現でも全然気になりません。
また、そもそも開発・運営とユーザーは立場の違いはありますが、「表現すること・意見すること」においては平等であると考えます。
したがって、私達ユーザーが開発・運営に求める「表現・意見」のレベルは、同様に私達にも求められるものになるはずです。
私達自身が気軽かつ自由に意見できる場を醸成していくために、まずは思いやりを持った発言を意識することが大切なのではないかと思います。

以上、長文失礼いたしました。