不具合とも違う気がするし、どこに書けばいいのか分からないので一旦ここに失礼します。
■本題
「光闇が反転している」「ウリエンジェの説明が矛盾している」という指摘が当時からあったかと思うのですが改めて指摘させていただきます。この点がストーリーで最も混乱を生む場所であり、2.x~6.xに至るまでの一貫性を致命的に崩していると思います。
できれば早急かつ確実に修正していただきたいのですが「あまりにもメインストーリーに食い込んでいる」という問題があることも承知しております。しかし、この点だけが現状で最も問題であると認識しております。
お急ぎの場合は最下部の「図説」のみ、ご覧になっていただけると要約になっております。
■要点
・ヘルメス(古代~近世に至るまでのあらゆる理論の祖)が元凶である
・ヘルメスは錬金術の開祖であり、物語は「錬金術の大いなる業(アルス・マグナ)」に該当する
・しかし、その場合、星霊光闇の扱いや説明に矛盾が生じております。
■よくある反論
「第一世界ではそうということだろう」
→
・原初世界でのテンパード治療
・第十三世界での生命の循環性
・サンクレッドの推察「本来の呼び方なのかもしれない」
以上の3点から「第一世界のみの法則ではない」と明確になります。
■資料
・3.15実装アニマウェポン関連アイテム
星極のクリスタル(火、風、雷のクリスタルと交換)
霊極のクリスタル(水、氷、地のクリスタルと交換)
※エオルゼアデータベースにリンクしています。
・PAX 2017:Koji Foxインタビューより
「光・闇」「元素(六属性)」「星・霊」は別の概念である
「光・闇」は「元素(六属性)」とは別の力である
「星・霊」は「元素に対するプラス・マイナス」である
原文:Lorecast 9: Koji Fox Interview At PAX 2017
※当時の最新パッチは4.0です。
・5.0メインストーリー:「真実を顕すは」
第一世界には極性の概念、呼び名がない(星極性、霊極性という言葉を使わない)
代わりに「光=鎮静と停滞=白」「闇=活発と発展=黒」の概念と言葉がある
アシエンも自分たちの力を闇と呼んでいたので、それが本来の概念と呼び名かもしれない
・5.xレイド:エデン編
同じ鎮静と停滞のカテゴリに含まれるため、光と氷を組み合わせる
・ナショジオ:織田万里氏インタビュー
直感的な理解しやすさと、理屈のバランスに気を使っている
大人が遊ぶに値するリアリティの担保も重要だと考えている
現実世界の要素を取り入れてアイディアを練る取り組みをしている
原文:『ファイナルファンタジーXIV』の世界観にナショジオが与えた影響とは?シナリオライター織田万里氏に聞く
・錬金術の大いなる業
黒化:ニグレド。分解。
翠化:ウェリディタス。抽出。
白化:アルベド。結晶化。
黄化:キトリニタス。変質。
赤化:ルベド。完成。
・賢者の石
ルベドの象徴。不死や太陽と関連付けられる。
・錬金術から見る5.x:英雄の完成
黒化:分解。仲間を失い、英雄という立場も失う。あるいは「分かたれる」
翠化:抽出。黒化していたアルバートが形を持つ。あるいは「なりそこないに宿る」
白化:再構築。光を受け止め、理性は残しても罪喰いに変じる。あるいは「懐かしく新しいキミ」
黄化:変質。アルバートが融合し、光に耐える魂となる。※ここでひび割れた魂が修復されている
赤化:完成。アゼム(太陽)の召喚術を成功させる。
・錬金術から見る6.x:希望の完成
黒化:分解。宇宙に向かって姉妹たちが飛んでいく。
翠化:抽出。滅びゆく星から「絶望」が抽出される。
白化:再構築。多くの絶望によって「終焉を謳うもの」と化す。
黄化:変質。希望を見せられ、「希望の鳥」と化す。
赤化:完成。宇宙の果てからは希望の謡が届いていく。
・錬金術から見るヘルメス:未完成な魂
黒化:分解。分かたれる。
翠化:抽出。命に対する同情、無力感などの性が残る。
白化:再構築。アモンとして生まれる。
黄化:変質。ヘルメスはこの段階を踏むことはなかった。
赤化:完成。ヘルメスはこの段階を踏むことはなかった。
※賢者の石を完成させ、持っていたとされるのは「パラケルスス」のほうです。
※「パラケルスス」は錬金術師のAF1(Lv50専用装備)に名がついています。
・ゲーム内の扱い
光っぽいもの:ホーリーなど:白、破裂
闇っぽいもの:ダーラなど:黒、煙
罪喰いの誕生:光が蓄積し、光が溢れ、繭となって変態する
妖異の誕生:闇に染まり、闇に分解され、妖異に変換される
・現実法則的に
アリストテレスの四物質説
物質には「熱 ←→ 冷」「湿 ←→ 乾」の二対立の性質がある。
└エネルギー学的な見解:力の集積「熱」「湿」 分散「冷」「乾」
・アリストテレスの四物質説における元素
火:乾・熱
土:乾・冷
水:湿・冷
風:湿・熱
「熱 ←→ 冷」「湿 ←→ 乾」を「力の集積←→分散」と考えた場合、
「光 ←→ 闇」「活性 ←→ 非活性」のように分けることができます。
世界設定本Iでは極性の例として「星極の火は燃焼、霊極の火は乾燥」とあります。
また呪術士ギルドにおいて「ファイアで死者を浄化する」とあります。
そのため「火:乾・熱」に当てはめると「火:霊・光」(弱い浄化)となります。
これはPAX2017のKoji Fox氏の『「光・闇」「元素(六属性)」「星・霊」は別の概念である』に一致します。
■図説
![]()
■修正履歴
2024/01/07
11:25 図説内の単語に誤りがありました。修正しました。
11:38 四物質説との関連性をより詳細にしました。
11:47 図説修正時に誤って削除した図1を元に戻しました。
17:01 「矛盾の簡潔な具体例」を掲載しました。以後コメントを見ない項をお伝えしました。
17:15 私信のようなものを追記しました。失礼します。
■私と対話する前に
資料(この投稿の全て)をご覧ください。資料をご覧になった上で分からないのであれば、その項を具体的に明示してください。
「資料を確認していない」「イメージで書き込んでいる」「具体性がない」ものについては回答しかねます。
なお、私による利用者への回答は義務ではないことをご理解ください。
この件は最終的に、運営が検討・判断する問題であり、利用者が回答を出すことではないと私は考えております。
「自分がそう思わないし納得できないから間違いである」というような意見に関しては「あなたはそう思うんですね」で終了してしまうものであり、対話の必要性がないものになることをご理解ください。
以下は「できるだけ最低限の書き込みしかしたくない」という思いから作成したものになります。
基本的に私は「納得させてくれ。それができなければ、お前の意見は間違いだ」という「唯一の意見のみが正しい」という価値観が非常に苦手なので対話を詳細にしない傾向にあります。
何より「メールで連絡してもフォーラムに書き込むように言われたので書き込んでいるのであり、利用者の批判や誤解に対応する義務はない」ということを念頭に置いてください。
重要なのは「私が間違っているかどうか」ではなく「私が何を要望したいのか」であると考えて頂ける人が多いと非常に友好的でありがたいですね。
もとい、フォーラムルールが形骸化していて書き込みがリスクなので書き込みたくないと私は数度問い合わせでも申し上げましたよ……。
■矛盾の簡潔な具体例
※それぞれの意見の根拠については「資料」にまとめてあるので、お手数ですが照らし合わせてください。
1.法則的な矛盾
■スタッフのインタビュー発言
PAX2017のKoji Fox氏:
「光・闇」「元素(六属性)」「星・霊」は別の概念である
ナショジオインタビューの織田氏:
エオルゼアの世界観は「直感的な理解」と
「現実に基づくリアリティ」を重視して作られています。
■現実的な科学の発展
ヘルメス(世界解析の祖)
└自然哲学(一般エーテル学の領域)
└量子仮説(最新エーテル学の領域)
└量子論(古代人の領域)
└エネルギー学(≒エーテル学)
└量子力学(≒魔法学)
※非常に大まかなものとなっております。
※ゲーム化にあたって実際このくらい簡略されているとも感じます。
■アリストテレスの四物質説
火:乾・熱 土:乾・冷
水:湿・冷 風:湿・熱
エネルギー学に基づいて
「熱 ←→ 冷」「湿 ←→ 乾」を「力の集積←→分散」と考えた場合、
「光 ←→ 闇」「活性 ←→ 非活性」のように分けることができます。
世界設定本Iでは極性の例として「星極の火は燃焼、霊極の火は乾燥」とあります。
また呪術士ギルドにおいて「ファイアで死者を浄化する」とあります。
そのため「火:乾・熱」に当てはめると「火:霊・光」(弱い浄化)となります。
「光」が浄化全般のモチーフであることは疑いようもないかと思います。
「エオルゼアでは浄化は実は闇で行われており、闇とは白いのである」というのは、やや受け入れがたいです。
「ハイデリンは闇の神であり、ゾディアークは光の神なのである」というのは「作家がそう言ったらそう」程度の無理を感じます。
この「無理」は一貫して現実的な法則に基づいて世界観を構築しているであろうエオルゼアにおいて不適切と考えられます。
■六属性と四物質説の照らし合わせ
火:乾・熱(霊・光) 土:乾・冷(霊・闇)
水:湿・冷(星・闇) 風:湿・熱(星・光)
ここに追加される氷と雷はそれぞれ星霊の頂点に位置しており
氷(星) 雷(霊)と考えることができます。
エネルギーが活性化するにはエネルギーの蓄積・集積が必要です。
氷は水分を固めることができ、水の中にあった成分も固めることができます。
完全な凍結が行われると確かにエネルギーは停止します(腐敗防止に該当)が、
これは「星極性の氷」として考えるべき現象だと思われます。
2.アイテム上の矛盾
■3.15実装のアイテム
星極のクリスタル:火風雷と交換可能な「白いクリスタル」
霊極のクリスタル:水氷地と交換可能な「黒いクリスタル」
5.0のウリエンジェ
星極:黒:活発と発展:闇
霊極:白:鎮静と停滞:光
星極:白:火風雷
霊極:黒:水氷地
色が反転しています。
「実は白いものは闇で、黒いものは光だった」となっています。
これは「錬金術の大いなる業」から見ると正しい部分があります。
錬金術には5つの手順がありますが、大別すれば3つです。
「分解の黒」「結晶の白」「完成の赤」です。
これは「白魔道士と黒魔道士が赤魔道を作り出した」にも関連付けられます。
環境エーテルの消費という問題点を解決し、破壊と癒しの両方を可能とし、
白黒魔法で消費したエーテルを循環させて赤魔法に再利用することができます。
「赤魔道士の「赤」とは完成の赤であり、賢者の石のような不滅性がある魔道」と言えます。
※やや個人的な考察の傾向が強いものですが、一応、記載しておきます。
なお赤魔道士の時代に錬金術があったかは定かではないですが、エオルゼアの錬金術も、
元々は「賢者の石」を求めて怪しげな実験をしていたことは世界設定本Iに記載されています。
なお
星極:白:火風雷 → 結晶の白
霊極:黒:水氷地 → 分解の黒
と考えた場合、どう見ても結晶化するものは「水氷地」であり、分解するものは火風風なので矛盾が生じています。
以下は仮説ですが
「霊極星極のクリスタルの対応属性を取り違えたまま」
「錬金術の法則を取り入れようとして言い訳したところ」
「逃れようのない矛盾が生まれた」
のではないでしょうか。
3.シナリオや演出に対する見解
・第一世界-罪喰い
繭から変態して生まれているものを「鎮静と停滞」とは言えないと思います。
むしろ活発と発展の結果ではないでしょうか。(図説3)
第一世界、光の氾濫からも100年間、活発に発展してますよね?
光を浴び続けて「一時的に止まった人たち」から罪喰いが生まれるんですよね?
「彼らの中で罪喰いが活発に発展」しているのではないでしょうか?
ところで世界設定本Iにおいて、スライムは残留エーテルに応じた行動を取ることがあるといいます。
ヒカセンは罪喰い化しかけていた際、「魂がひび割れている」と言われていました。これは卵の孵化を思わせます。
「罪喰いは犠牲者のエーテルを元に形成されて動くが、犠牲者とは別のものである」のではないでしょうか?
・第十三世界-妖異
生物を変換して生まれてくるものを「活性と発展」とは言えないと思います。
むしろ鎮静と停滞の結果ではないでしょうか。(図説3)
ダンジョンのハウケタ御用邸HARDや、レイドの禁忌都市マハにおいて、
人間が生贄として消費され、妖異に変換されるシーンが登場しています。
そもそも妖異が依代や生贄を必要とすることはタムタラの墓所からずっと描かれていますね。
さて「消費されたものが残らない」のは活性と発展でしょうか?
エネルギー保存則に基づくと、無限のエネルギーは存在しないので、消費され続けると枯渇します。
エネルギーが枯渇してしまいながらも「火」「風」「雷」もとい霊極の性質がある属性が活性化し続け、
「霊極の光の氾濫」こと「無の氾濫」が起こったために「エネルギー化され」「循環し」「動作し続ける」死のない世界が第十三世界ではないのでしょうか?
4.結論
・星極:活性:熱:湿
├星:天体(生命の光/Astral)
├水:蓄積
├氷:凝固
├土:固着
├白:純粋な色(不純物のない水、氷、結晶物)
└光:総合的なイメージ
元ネタ:四原質説、錬金術の大いなる業、科学
星極性:万物流転を司る(ミクロ・マクロコスモス)
三属性:エネルギーを内部保持し活性の起点となる
・霊極:鎮静:冷:乾
├霊:本影(完全な闇/Umbral)
├火:燃焼
├風:摩擦
├雷:移動
├黒:残骸の色(炭化物、腐敗物、燃焼気化物)
└闇:総合的なイメージ
元ネタ:四原質説、錬金術の大いなる業、科学
霊極性:万物抹消を司る(語源は「引退」のラテン語)
三属性:エネルギーを崩壊霧散させ鎮静の起点となる
が正しい状態ではないでしょうか? ご検討ください。
※言葉の細かい使い方には誤りがあるかもしれません。