新世代と言っても、いろいろな意味があるのでしょうね。

ニコニコ動画が例に出されてますが、ニコニコ動画は開発者の作った世界・ルールの中で、投稿する人・コメントを付ける人などが、開発者の思惑を超えて様々な展開を見せていますね。その辺りのことを言っているのかなと思います。

初めてMMORPGをやってみようと思ったとき、それはオフラインのゲームとは違い、仮想の世界の住人として一人ひとりが世界そのものを形作っていく一員になれる、そんな理想像を思い描いた人も多いはずだけど、実際のところ既存のゲームは開発者の作ったコンテンツ(クエスト・アイテム収集・ダンジョン攻略・PvP用の戦場)をこなすだけで理想どおりになっていなかった。

だけどUOの例が挙げられているようにMMORPGの原点は開発者側としてもその理想の方こそあっただろうし、新世代MMORPGとしてもそこを目指すべきではないかということですね。

自分なりに別の例えを考えたのですが、ここで言う新世代MMORPGの理想は囲碁・将棋のようなものとも言えるのではないでしょうか。

ルールがきっちり決まっていて、その中で石や駒を動かすことはどこまでも自由で、プレイヤーに委ねられている。ゲーム開始から最後の投了図に至るまでそこには無数の展開がありドラマがある。

いわばMMORPGにおいても、フィールドという盤の上で、プレイヤーは一つの駒となって様々な動きをし、仲間・敵対者・無関係な者も含めて駒(プレイヤー)であり、相互に作用しながらドラマを生み出し演じていける。

全てをプレイヤーが作り出すことは不可能でしょうから、それを可能とする世界、ベースとなる物語などを構築するのが開発の仕事になるでしょう。

完全にそのようなゲームを作ることは今はまだ難しいのかもしれません。

ですが、確かにMMORPGの開発者の方には目指してもらいたい、というか念頭においておいて欲しい方向性ではありますね。