≪スペシャルトークセッション≫
ゲスト:グローバルコミュニティプロデューサー 室内俊夫
1:20:35
今回は室内がゲストですので、このコーナーでは吉田が進行を務めました。

1:22:20
Q: グローバルコミュニティプロデューサーとは、具体的にどういう業務を担当されているのですか?
A: コミュニティチーム、カスタマーサポートチーム(インフォメーションセンター/GM)、STF(不正対策)を統括しています。
肩書に「グローバル」と付いているのは、これらと同様のチームが東京のほかにもロサンゼルスとロンドンにもあり、
そこの統括も担当しているからです。

1:23:53
Q: GMとして活動していたことはありますか? もしあればそのときのエピソードを教えてください。
A: あります。スクウェア・エニックス入社当初FFXIのGMを担当していました。
一方、FFXIVのGMは3シフト交代制で24時間稼働しているのですが、そのシフトに入ったことはありません。
また、入社する前はエレクトロニック・アーツ・スクウェア(現:エレクトロニック・アーツ)で、
『ウルティマ オンライン』の運営に携わっており、そこでもGM業務を行っていました。

皆さんもよくご存知の「なぜここに呼ばれたかわかりますね?」という言葉は実際に使われることがあり、自身も使ったことがあります。
FFXIVでのエピソードとしては、新生前にウルダハ周辺に非常に強力なモンスターが大量発生していた時期がありましたが、
あれの指揮をとっていたのはじつは私です。
いくらモンスターを沸かせても足りないくらい、光の戦士の皆さんが強かったのが印象に残っています。

1:26:33
Q: 室内さんは優しそうですが、怒ったら怖いという話も聞いたことがあります。実際に怒ったらどうなるのですか?
A: 物には当たりませんね。「なんだよ~」と口に出しているときはあまり怒ってはいません。
本当に怒ったら黙ると思います(笑)。

吉田:室内は怒っても笑顔です。本人は怒っていることがバレていないと思っているかもしれませんが、周りは全員分かっています。

1:28:06
Q: これまでのリアルイベントでもっとも印象に残っているものはなんですか?
A: 毎回さまざまな発見や感動があるので1つに決めるのは難しいのですが、
あえて挙げるなら、新生時に渋谷ヒカリエで行ったイベントですね。
吉田Pがステージ上でグッと涙をこらえている場面が印象に残っています。
それに対する、来場された皆さんからの温かい声援にも感動しました。

1:30:19
Q: 北米/欧州DCにおける、PvPコンテンツや製作・採集でのBoT利用者への対策について、
現在の対応状況を教えてください。
A: この対応はおもにSTFが担当しており、対応優先度を非常に高く設定している案件です。
複数のキャラクターを扱う業者であれば芋づる式に対処できるので比較的対応はしやすいです。
しかし、個人/小規模の場合は、特殊なツールを使用しているケースが多く、
処罰への客観的妥当性はあるかどうかを法務など関係各所と連携して調査する必要があり、
処罰後もより捕まえづらいツールに変更して戻ってくることも多いです。
そのため、どうしてもイタチごっこになってしまい、
なかなかBoTキャラクターが少なくならないと感じることがあるかもしれませんが、
今後も徹底的に対処していくのでご安心ください。

吉田:あえて疑惑のキャラクターを泳がせておいて、裏で繋がっている他の違反者をまとめて捕まえることもあります。

1:33:16
Q: パッチ4.1頃から欧州DCではしばしばフリーズや遅延が発生することがあります。現在調査中とのことでしたが、なにか進捗があれば教えてください。
A: 欧州からフィードバックをいただいていることはもちろん認識しており、開発チームと連携しつつ対応を進めています。
直接の担当ではないので、本件については、吉田Pから答えてもらったほうがいいかもしれません。

吉田:調査の結果、パッチ4.1以降に欧州DCの特定のルートで遅延等が発生していることを確認しています。
しかし、一般的に特定環境下でのみ発生しているネットワーク遅延については、
FFXIVのサーバーの問題ではなく、そこに繋ぐまでの過程で問題が発生している可能性が高いです。
そのため、もしこういった現象が発生した場合には、スクウェア・エニックス宛てだけではなく、
契約中のISPへもあわせて問い合わせていただくようご協力をお願いします。

弊社からもISPへの調査依頼は行っていますが、
直接の契約者であるプレイヤーの皆さんからの問い合わせのほうがより効果的です。
なお、現在は状況が改善されているとの報告を受けています。
もし今後なにかありましたら、契約中のISPとスクウェア・エニックスの両者へ問い合わせをお願いします。

1:36:21
Q: Lodestoneで定期的に「ゲーム内でのRMTおよび不正行為への対応について」のお知らせが掲載されますが、
その中の「永久利用停止」と「一時利用停止」の違いについて教えてください。
A: せっかくの機会なのでペナルティについてご紹介します。
資料を用意してきましたので、ご覧ください。

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資料にも記載していますが、ここで説明する内容はあくまでFFXIVに関するものです。
同じスクウェア・エニックスでも他タイトルには必ずしも当てはまらないので、その点をご理解ください。

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モルディオン監獄に呼ばれた場合、チャットウィンドウと基本情報以外のUIは自動的に消える仕組みになっています。
チャットもSayしか使えません。その他、テレポやデジョンも禁止されています。

モルディオン監獄という名前は、FFXIで外部の影響を受けずにプレイヤーと話す場所が欲しいという
運営側のリクエストをした際に命名されたもので、FFXIVでもそれを踏襲しています。
もともと名前を付けるつもりはなかったのですが、仕様的にエリアには必ず名称が必要だったので、
当時のFFXIの世界設定担当者が名付けました。

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GMには一時利用停止の執行権はあるものの、その後アカウントアドミンによる確認が必ず行われ、
その対処が適切かどうかのチェックが入ります。
例えるなら、警察官(GM)と裁判官(アカウントアドミン)のような関係です。
永久利用停止はアカウントアドミンのみが実行可能で、最終的な決裁権は吉田Pにあります。
そのため、FFXIVに関しては、吉田Pも必ず確認をします。

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永久利用停止は、その人が所有するすべてのアカウントおよびそれに紐づくキャラクターに対して行われます。
アカウントの再登録もできません。つまり永久追放になります。
なお、永久利用停止を受けた人は、再調査リクエストが可能です。

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「Grief Tactics」とは、PvPでの談合試合など、ゲームシステム上可能ではあるが、
他プレイヤーに不利益を与える行為を指します。
「不適切な行為」は、Lodestoneの日記に卑猥な画像をアップロードすることや、
ハウジングの土地の転売することなどが該当します。
オンラインゲームなので、ときには人とケンカになってしまうようなこともあるかもしれませんが、
言い争いの限度を超えた発言/行為、差別発言などは「ハラスメント」として処罰されます。
通報を受けた場合、通報対象の発言/行為だけでなく、そこに至るまでの前後関係もすべて徹底的に調査します。

ペナルティについての説明なので、内容はかなりハードなものになりましたが、
これはあくまでプレイヤーの皆さんが安全に楽しく遊べるために、
見えないところではこういう活動をしていますということを紹介したいというのが本来の意図です。
ルールを守って素敵なハイデリンライフをお送りください。

2:02:45
Q: 装備デザインコンテストの続編を行う予定はありますか?
A: 近々開催予定ですので、楽しみにお待ちください。
※放送ではパッチ4.3で実装される遠隔魔法DPS編の最優秀作品の装備画像と、新たなオシャレ装備をご紹介しました。ぜひ動画でご覧ください。

2:06:58
Q: 地方F.A.T.E.の招待人数はどうやって決めているのですか? 落選してしまったフレンドがいたので、もう少し招待枠を増やしてもらえると嬉しいのですが……。
A: 「会場の規模」、「参加者全員が吉田Pとの交流できる時間を確保する」という2つを軸に、
過去イベントの参加者数データなどを加味したうえで、招待人数を決めています。

吉田:なるべく多くの地域に行って、一人でも多くの光の戦士と直接対話したいという私の意図があり、
200人くらいを基本として調整してもらっています。

2:11:17
Q: これまでのアップデートで、事前に「これは荒れそうだな……」と覚悟した案件はありましたか?
A: MMORPGの宿命と言えるのかもしれませんが、やはりジョブ関連の調整です。
自分のメインジョブがチヤホヤされるのが嬉しいのは決まっていますが、
開発チームとしては全ジョブを比較してバランス調整することが必要なので、
すべての人が喜ぶ調整はほぼありません。
相対的な調整なので、自身のジョブに良いときもあれば悪いときもあるものです。

2:13:05
Q: もし1日だけプロデューサー兼ディレクターをやるとしたら、なにをしたいですか?
A: 全力で後任を探します。