プロデューサ/ディレクタの吉田です。
新生に向けての資料が膨大でかつ、一部曖昧な表現にてご迷惑をおかけしています。
プロデューサーレターLIVE後編前に、新生FFXIVの概要、キャラクタデータの引き継ぎと
課金の判断について、先行して補足をさせて頂きます。
LIVE放送当日にも、吉田の口から直接ご説明もするつもりです。
(各項目、今回はできるだけ簡潔にお答えさせて頂きます)
■新生FFXIVについて■
新生FFXIVは、概要にもありますとおり、
・MAPの作り直しと総入れ替え
・グラフィックスエンジン入れ替え
・サーバシステム全改修(設計の変更含む)
・ユーザーインターフェースの全入れ替え+Add on対応
・プレイヤーコミュニティシステムの大幅強化
が5本の柱となる、FFXIVの次なるステージの始まりを意味します。
これまでに「大改修を実行中です」とお答えしてきたものに、
キチンとした説明と途中成果報告をさせて頂いたのが、今回の新生のアナウンスとご理解ください。
これは現状のサーバシステムや状況では実現が難しい
・新規ワールドのオープン
・言語別ワールドの設置(言語別/グローバル併用を予定)
・ワールド移転サービス(新設ワールドへは一定期間制限)
などを可能にすることを含んでいます。
ですが、これまで我々開発チームと皆さんのフィードバックによって、
実装や調整が行われてきた、
・新レシピへの入れ替え
・ゼーメル要塞などの新コンテンツ
・マイチョコボ/レンタルチョコボ
・UIの改修
・バトルの再構築
・グランドカンパニーシステム
・クエストの継続実装
・ゲーム序盤の整理と強化
・サーバの継続調整
も実際には「新生」と同じ意味を持ちますし、新生時にそのまま生きます。
(サーバとUIは、頂いたフィードバックを盛り込んだ上で、最後は全入れ替えになります)。
ただし「エオルゼア第七霊災」に関連するクエストや、
蛮神コンテンツは、新生開始時に「消滅もしくは実装内容変更」になります。
新生以降では獲得できないアイテムやアチーブメントも存在します。
さらに、これからパッチ1.20以降で行う、
・マーケット強化
⇒アイテムサーチからの直接購入
⇒最新20件程度の売買履歴(相場を知るために)
⇒アイテム詳細を判別した検索
・プレイヤーサーチ実装
⇒PCクラス、ジョブ、Lv、言語、PT希望などでの検索
・クラスアクション改修
・蛮神ダークモーグリ戦
・アチーブメントシステム実装
・ジョブシステム実装
・複数のインスタンスレイド追加
・蛮神ガルーダ戦
・帝国バトルコンテンツ
・これまで同様継続されるUIの調整
・クラフトシステム、ギャザリングシステムの調整
・レシピの追加や新たな素材採集
これ以外にも多くのタスクを予定していますが、
これもすべて「新生」と同じ意味を持ち、同じ仕様、同じ実装になります。
そういう意味では、FFXIVは今現在も、これからも進化を続け、
今も新生時もエオルゼアはエオルゼアとして、拡大していきます。
その中で「第七霊災にまつわるエピソード」や
「第七霊災に関するバトルコンテンツ」は、新生が始まるまでの期間しか
プレイすることができません。エオルゼアの世界に起こる激変を
どうぞ、ライブ感を持ってお楽しみください。
■キャラクタデータの引き継ぎについて■
プレイヤーキャラクタデーターは、開発体制移行時にもお約束している通り、
このままプレイを続けて頂いて、基本的に何らワイプされません。
EXPもLvもギルも所持アイテムも、達成済みのクエストフラグも、
開発側で新生データ設計へ、自動的にコンバートさせて頂きます。
どうぞご安心して、プレイを継続してください。
(一部、データ引き継ぎ時点で、途中だったクエストなどの個別フラグなどは、
クエスト受諾初期状態になるかもしれません。
クリア済みのクエストではなく、あくまで途中だったもの)
これはFFXIVのアカウントをお持ちで、キャラクタデータが作成されていれば、
どなたのキャラクタでもデータ移行させて頂きます。
膨大になるであろうアイテムのみ、データ一括コンバートの際に、
開発側で、所定NPCに一旦預け、後に皆さんで引き出して頂くなど、
お手伝いを頂く可能性があります。データは消滅しませんので、
期日が近づき、詳細が決まり次第、こちらは追ってご連絡致します。
(コンバートしないと銘入れなどが実現できないのです)
なお、ギルについてはハウジング、装備カラー変更システム、
床屋などなど「繰り返し消費のあるコンテンツ」にて、
しっかり使い道を作らせて頂きますので、ギルもそのまま継続になります。
経済状況が白紙な新規ワールドの設置も予定しています。
■課金の開始について■
先日のプロデューサーレターLIVE全編で、吉田はプレイヤーの方のご質問に
「現在はグローバルにFFの名を関して、最新のMMOとして勝負するには50%」
とお答えさせて頂きました。これは当日バージョン1.19リリース時点での、
正直な気持ちです。まだ1.20以降のパッチは未実装ですので、それは現時点でも変わりません。
LIVE放送のこの回答の際、そのままの流れでお話しさせて頂いたとおり、
特にPCサーチ、マーケットサーチが存在しない(ただサーチできるだけでは意味がない)状態なのは、
他に比べMMORPGとして、大きくマイナスだろうと思っています。
同時に一方でお答えした通り「ファイナルファンタジーXIV」でしか味わえない、
「ファイナルファンタジーらしさ」は、世界観、キャラクタ性、シナリオ、各コンテンツ、サウンド、
そして、フォーラムでの開発と皆さんとの交流など、1.19を皮切りに、
FFXIVらしさは、今後も継続して、出して行ける状態になったと思っています。
その上で、課金を開始させて頂くのは、パッチ1.20リリース後の12月上旬くらいを想定しています。
1.20では大きな課題である「PCサーチ」と「マーケットサーチ」、特にマーケットについては、
「競売場」と呼ばれる「仕組み」が実現できるように、
サーバー改修前ではありますが、実装にチャレンジしている状態です。
(新生では更にマーケットの見た目そのものを変えるつもりです)
この2つがあるのと、無いのとでは「MMORPGの最低限」として、
かなり大きな隔たりがあると考えています。
その上で、更に1.20以降も蛮神バトル、インスタンスレイド、ジョブシステム、
帝国バトルコンテンツと、大型のコンテンツをこれまでの運営と変わらず、
どんどん、ガンガン実装させて頂く予定です。
更に、いずれプレイできなくなる、今しかプレイできない要素を
どのMMORPGにも存在しない遊びとして、提供させて頂きます。
プレイして頂けるお客様、FFXIVをご購入頂いたすべてのお客様に、
ひとつでも上のサービスをお届けするため、仮に開発費を除いたとしても、
サーバの維持費、24時間GMサポート費用、
その他、諸々の経費はどうしても必要になります。
ですので、その時の最新バージョンを1.20に限らず、
1.21でも1.22でも、いずれでも構いません、それらをプレイして頂き、
お客様、おひとりおひとり、面白い!と思うかどうか、課金の是非を判断頂けたらと思います。
ただ、吉田と開発チームは、更にその先「最低限」から、
FFXIVをもっともっと上まで、世界一のMMORPGを目指して、
突っ走っていきたいと考えています。
それが新生に至るまでの運営であり、
新生のために必要な幾つかの根本作り直しです。
■ではなぜ今のタイミングで課金発表?■
当然これは非常に悩みました。
ですが、これ以上告知を遅らせてしまうと、1.20のリリースまで間が無くなり、
それと同時に、お客様に課金をお知らせするタイミングが、課金実施日へ近づいてしまいます。
今告知させて頂けば、2ヵ月近い無料期間が生まれます。
ご存知の通り、FFXIVは課金の自動更新に同意して頂かなければ、
無料期間であっても、プレイすることができません。
そのため、今既にプレイを停止されてしまった方は、
アナウンス期間が短く、また、情報があまり広がらなければ、
アナウンス自体が、しっかりお客様の耳に届かない可能性もあります。
その際、「課金されてしまうのではないか」と、ご不安に思われてしまうお客様も、
いらっしゃるかもしれません。
それも加味した上で、発表の通り、弊社側で、課金開始前に自動更新を停止させて頂き、
課金にはお客様の再度の同意が必要になるように対応を進めていますが、
やはりそれは「更新を止めといたから、報告は適当で良い」ということにはなりません。
この新生という名称と発表は、ある程度のインパクトを出せると考えましたので、
このタイミングでご報告し、できるだけ不安要素を取り除かせて頂き、
可能であれば無料期間のうちに、少しでも1.19や1.20を触って貰えるのではないかと考えました。
繰り返しになりますが、その上で今後も続く全力でのサービスに、
面白さやライブ感、コンテンツ、それぞれに、課金の意義を見出して頂けたなら、嬉しく思います。
■さらに上のサービス品質や遊びを目指して■
・コンテンツファインダー
・言語別サーバー(言語別/グローバル併用)
・ハウジング
・PvP/大規模PvP
・フリーカンパニー
・蛮神召喚
・クリスタルタワー
などなど、実現すること、やりたいこと山のようにあります。
他のMMORPGに存在するもの、存在しないもの、全部ひっくるめて。
MMORPGは果てしなく進化していくゲームジャンルです。
ひとつ実現すれば、また次の理想や欲求が出てきます。
それがMMORPG開発と運営の面白さですし、
お客様は、それを楽しみにプレイを続けて頂けるのだと思います。
このために、現状の運営を続け、引き続き全力で開発を行い、
お客様に楽しんで頂きつつ、より高いレベルへ突き進んで行くのが、
吉田の仕事であり、責任なのかなと思っています。
結局長文になってしまいました、ゴメンナサイ……。