確率の話は毎度おもうけれども100やそこらの試行の中で連続的に偏るみたいな結果があるのは普通なのです。
数字的には試行回数を1000とか10000とかふやすほど、ある数字に収束していきますが、そのなかの10回とかをランダムで抽出すると
連続不成功が続くようなことはたびたびあるものなのです。
この計算は10回やったら4回成功~とはちょっとちがう感覚の数字がでてくると思います。
たとえば、プレイヤーのうち1万人が禁断をするとします。
40%の確率で成功、つまり60%で失敗という禁断を成功するまで試すとしましょう。
計算結果は小数点第一位を四捨五入とします。
1回目で失敗する人 10000*0.6^1=6000人
2回目も失敗する人 10000*0.6^2=3600人
3回目も失敗する人 10000*0.6^3=2160人
4回目も失敗する人 10000*0.6^4=1296人
5回目も失敗する人 10000*0.6^5=778人
6回目も失敗する人 10000*0.6^6=467人
7回目も失敗する人 10000*0.6^7=280人
8回目も失敗する人 10000*0.6^8=168人
9回目も失敗する人 10000*0.6^9=101人
10回目も失敗する人 10000*0.6^10=60人
11回目も失敗する人 10000*0.6^11=36人
12回目も失敗する人 10000*0.6^12=22人
13回目も失敗する人 10000*0.6^13=13人
14回目も失敗する人 10000*0.6^14=8人
15回目も失敗する人 10000*0.6^15=5人
・・・この調子で計算上1人を割る(四捨五入の計算で0人=存在しない見込みになる)のは実に20連続で失敗する人の場合でやっとです。
10000万人の試行でさえ19連続失敗する人は1人いる計算になるのです。
試行人数の桁を増やせば、もっと連続で失敗する人が存在する計算結果になりますし、
たった10人の試行でさえ5連続失敗する人が1人いる、という結果がでます。(端数処理の都合上この表からだとわかりにくいですが)
このうち、何人の人がどの段階で不服を感じてフォーラムに書き込むか、といったところでしょうか。
まぁ、この数字をどうとらえるかは見る人次第ですが、みなさんは確率40%の禁断でどこまで耐えられますか?
またこの結果を違う見かたをすれば、確率40%で成功するまで禁断を10000回試行をした場合
19連続失敗を1度経験する見込みがある、ともいえます。(10000回の連続試行の中で19連続失敗する見込みではない)
いまちょうど、同じ禁断に挑戦してるかたは、まだ失敗し続ける可能性は疑いようもないわけです。
数字上、これだけの人が存在してしまいますから。
さらにつっこんで考えてみると
「いやー、40%禁断6連続失敗することよくあるんだけどありえなーい」
「私も!」「俺も!!」
という状況がおかしいかどうか、というとたかだか1万人がこの禁断経験があるところで
実に467人はありえるということになります。
なのでフォーラムの中でたかだか2~30人がそのようなことを訴えていても全くもってなんの不思議もない数字ともいえるかもしれません。
ましてや40%程度の禁断が全サーバーで今までに何度されたかはわからないですがおそらく試行回数の桁が違うことでしょう。
試行回数の桁が違うということは、プレイヤーの中には想像もつかない不運のかたが数字上、確実に存在してしまう見込みがあるわけです。
果たして、客観的にこの数値をどのように判断したら調査検証をしなければならないほどおかしな現象といえるでしょうか。
計算はもうちょっと複雑にはなりますが例のバハムートでも大筋ではおなじことがいえるのではないでしょうか。
これはまったくもってゲームに限った話でもないので、サイコロなり、コインなりを1000回とか10000回とか振ってきちんと計測してみればわかるかとおもいます。
不都合を感じるのは、損得が絡んだ時の人間の心理的なものが大きいです。確率が9割だろうが、結果は成功か失敗かしか存在しないからです。
参考までに、ロト6で3等があたる確率と、40%禁断20連続失敗がだいたい似たような数字になりそうです。
3等くらいだと当てる人は毎度かなり出るので、20連続失敗も相当数いてもなんら不思議ない、と捉えることもできるかもしれません。
損得がまるっきり逆なので、おなじものと捉えることはなかなか難しいかもしれませんが、そういうものです。