「チョコボの脚だって借りたい」という表現は誤用です。
グリダニアのクエスト『ベントブランチ牧場への誘い』の中でNPCケーシャが「うちはいつも忙しくて。チョコボの脚だって借りたいくらいです」と言います。
「猫の手」にかけて用いているつもりならば、チョコボは猫と違い非常に有用な存在なので誤用です。
チョコボの脚は、現実で考えるなら馬の脚と同等のはずです。
また、
チョコボは有用なので、有用である冒険者の手も借りたいという意味合いだとしても、
「チョコボの脚“だって”借りたい“くらい”です」の「だって」「くらい」の部分が日本語の用法として正しくありません。
これでは「使えないチョコボの脚ですら借りたいのに」の意味合いになるにも関わらず、チョコボは有用であり、さらに冒険者に対しても「誰でもいい」という意味合いを含むので大変失礼な発言になります。
ケーシャが語彙の乏しい失礼なキャラクターであるならば問題はありませんが。
代替案としては、
「モーグリの手だって借りたい」
モーグリは居るか居ないかすら分からない存在ですので、その有用ではないモーグリの手だって借りたいくらいだ、と言えば意味合いは通じます。どちらにしろ大変失礼な発言にはかわりありませんが。
ベントブランチ牧場の話なので、チョコボを用いたいのであれば。
「チョコボが回る忙しさ」
目が回る忙しさとかけています。
「チョコボの休む暇もない忙しさ」
席の暖まる暇もない忙しさとかけています。
単純に日本語の用法を正しく用いて。
「チョコボの脚を借りても忙しい」
ご一考ください。