おそらく、からくり士さんの殆どは
「火力に全部突っ込むみたいな調整」なんか望んではいないように思います。
俺も先の投稿で「桁違いに強くなる」という表現を使いはしましたが、
ナイトの強さとは打たれ強さであったり、白魔の強さとは癒し手のエキスパートであるように、
強さイコール火力などという意味合いで用いたのではありません。

それに、汁ペット以上に色々できる言うたところで、MMOであるにも関わらず、
誰からも必要とされないどころか、それをも通り越して常に邪魔者扱いなんですよ。
それでは仮に色々できたところで、何もできないに等しい。
「どのジョブだろうと差し支えないから、からくりで来ても構いませんよor居てもいいですよ」ぐらいの
「大目に見てやる」「目を瞑っておいてやる」的なお情けで辛うじて許されるだけ。

・・・からくり士は開発陣や大多数のユーザーに対して
何かとんでもなく恨みを買うようなことでもしたのか?とすら思う。


以下は半端なく長いので折り畳み

「白魔でお願い」とか「赤魔で来て」とか声がかかるぐらいだから
白魔や赤魔をやるときには何の気兼ねもない。
一方、からくり士で行きたくても、からくり士では行けない。
躊躇する。
後ろめたく思う。
一緒に行動する相手に迷惑をかけるわけにはいかない。
誘ってくれたフレに誘ったことを後悔させたくない。
時間やトリガーを無駄にさせたくない等々の理由で。
だから余程の余裕があるときや、
極稀な特殊なケースでもなければ、からくり士は出さない。
殆どの場合において、誘ってもらえて気兼ね無くホイホイ出せるジョブがある一方で、
初めから選択肢に入ることすらなく、封じるしかないジョブがある。
在り得ないほど偏ったジョブバランスですよ。
差別的と言ってもいい。

そりゃ使える魔法をただ並べれば「白魔や赤魔と比べても遜色ないんじゃない?」ぐらいは共通します。
なのに「からくり士で来て」とはならない。
絶対にならない。
白魔が必要だけど足りないのであれば、パールアリエスで。
赤魔が必要だけど足りないのであれば、カーマインスコーピオーで。
同じ魔法を数多く使えるなら、同じ働きをできるということであれば、そうなってもおかしくはないはず。
でもそうはならない。

「ナイト2枚のほうが安定するかもねー」みたいな話しになっても
「じゃあホワイトキャンサーを」とはならない。
ナイトを出せる人が居れば、その人がナイトに着替える。
そうじゃなければ後日、誰かが、時間と資金を注ぎ込んででも
ナイトのレベル上げをして、装備、魔法、スキル等を整えて出したほうがいい、としかならない。
ホワイトキャンサーであればポンと出せるのに、そうはならない。
俺にしても「じゃあマトンを白兵タイプで出してナイトの代役を」などとは提案しませんよ。
荷が重過ぎる。
装備を整え、魔法やアビリティを駆使して頑強に踏み止まるナイトの代用にはならない。
奇跡的にでも、ほんの一時でも代役を果たせれば、
その場を凌げたというだけの僅かなリターンはあるかもしれませんが、
失敗すれば「ほれ見ろ」とばかりに、FF11において、
今後の人付き合いにも悪影響を及ぼすようなハイリスクを被る危険性がある。
マトンと口にした時点で、白い目で見られる。
他の人から「・・・マトンじゃ無理くね?」と失笑されて、やんわり断られるまでもない。
下手すれば「あいつは隙あらば、からくり士で出たがるから金輪際関わるのを止めよう」になりかねない。

黒魔を模したフリントカプリコンにして精霊で敵を薙ぎ払おうにも
V系やIV系の精霊の詠唱が終わる前に、
良い杖を装備した黒魔さんや学者さん達といった面々が
詠唱もリキャも早く、燃費も良い下位の精霊の連射で敵の体力をゴリゴリ削っていく。
そのとき、オートマトンは詠唱エフェクトと
しゅご~~という音を携えたまま、ただ立ち尽くすのみであることはザラ。
居た堪れない気持ちになる。
この一例に限った話ではなく、幾つもの魔法を持っていようと、
自分で選ぶことはできず、いつ何を放つかは基本的にマトン任せ。

パッと見、直感的には分かり難い名称も少なくは無い青魔法ですが、
青魔をやっていない人でも、青魔法を幾つも口に出せる。
実際、青魔道士は取得すらしていない俺でも
サブダックションだの、レテナグレアだの、バッテリーチャージだのと思い付きます。
けれど、からくり士をやっていなくても
射撃タイプのオートマトンの名称を即座に出せる人が果たしてどれだけ居るのか。
射撃タイプのみならず、マトンが使うWSの名称や、その効果などは知らなくても珍しくはないように思います。
むしろ知らないほうが普通なのかもしれません。
何しろ、知る必要もなければ、知る機会も殆ど無さそうですから。

色々できたところで、その程度ですよ。
必要とはされない。
プレイヤーの工夫でどうにかなる範疇を大きく超えています。