歴代のファイナルファンタジーシリーズではリフレクの魔法が使え、バフラウ段丘に生息しているコリブリの「オウム返し」や、ルモリア七元徳NMのJailer of Fortitudeの、仲間の2体のKf'ghrahが倒れるまで掛かっている擬似リフレク状態などの、受けた魔法をそのまま跳ね返す特性があるが、未だにプレーヤー側にはリフレクの魔法は実装されていない。

リフレクの魔法をうまく実装すれば、攻撃魔法も回復魔法も両方跳ね返してしまうが、一旦跳ね返された魔法はそれ以上跳ね返す事が出来ない為、例えばオウム返し特性のコリブリに回復魔法を跳ね返させてリフレクの掛かった味方を回復し、逆に味方に掛かったリフレクに攻撃魔法を跳ね返させてオウム返し特性のコリブリに攻撃魔法を当てる、などといった事も出来るので、使い甲斐があると思います。

多分、未だに実装されていない理由は、「複数のプレーヤーから範囲攻撃魔法が同時に跳ね返された場合、ダメージが大きいので、ゲームバランス的に難しいから」という事だろうと思うが、それなら一つの提案があります。元々同レベルのモンスターのHPはプレーヤーのそれよりも遥かに高い事が殆どで、高レベルのプレーヤーの場合、古代魔法でさえ、何回も当てないと有効なダメージを与えられないので、一部の例外を除き、それぞれのモンスターには自らが唱える魔法にはある程度の耐性を持たせ、工夫をしないとただ跳ね返しただけでは余り効果がないようにする。

例えば、オズトロヤ城〔S〕のヤグード族NMSoo Luma the Ascended(学者)は範囲化された古代魔法を唱えるが、この場合、Soo Luma the Ascended本人に一定時間後に切れるリフレクを時々唱えさせる。そうすれば、それが掛かっている間だけ、プレーヤーからの攻撃魔法は一切通用しなくなり、跳ね返されたもの以外は攻撃魔法は効かなくなる。同様にそれぞれのプレーヤーのリフレクもそれぞれ一定時間後に各々の強化魔法スキルの値に相当した時間後に切れるようにする。

そうすれば、それぞれのプレーヤーはSoo Luma the Ascendedにリフレクが掛かっている間なのか否かにより攻撃手法を変え、掛かっている間は物理攻撃のみを当てるかリフレクの掛かっている仲間に攻撃魔法を跳ね返させて攻撃するかをし、掛かっていない間は普通に攻撃魔法と物理攻撃で攻撃する、などと戦法を変えざるを得なくなる。また、それぞれのプレーヤーのリフレクの持続時間も違うので、仲間のリフレクが切れると同時にその仲間に攻撃魔法を掛けるとそれが仲間に誤って当たってしまう事もあり得るようになり、戦い方に面白みが生じる。

また、強化魔法スキルの値の高い仲間がリフレクを唱えると、それが中々消えない為、一部の他の仲間のリフレクが切れている間でも範囲化回復魔法を唱えるとそれが敵に跳ね返り回復させてしまう事もある為、使えず、結局はリフレクを唱えると範囲化回復魔法が使いづらくなるのと引き換えに敵からの攻撃魔法を跳ね返すメリットを得る事になる。

こういう複雑なかけ引きを必要とするようになるので、決して単に「強過ぎる魔法」という事はないと思います。寧ろ、様々な新たな戦法を必要とするようになるので、敵側の魔法耐性と相まって戦いに新たな戦術的可能性が生まれるのではないでしょうか。