今年はFF25周年ということもありまして、古いというだけであればそこそこ古い人間である松井にも
いくつか原稿の依頼がありました。
FFXIとは何の関係もない話なのですが、年末年始、少々ポストが空いてしましますので、
忘却の彼方へ置いていってもよいよう、紙面の関係で没にしたものからひとつを選んで
本日のポストとさせていただきます。
(注意:SFC版FFIVのネタバレを含みます。iPhone版をプレイされている方はお気をつけて)
さて、あちこちで書いてきましたが、松井の最初に配属されたチームがFFIVでした。
これもどこかで書いたのですが、最初に割り振られた仕事がメモリマップの作成でした。
こちらが公式の初仕事だとすると、実はもうひとつ非公式の初仕事というものがありまして、
個人的にはこちらの方がGJだったのではないかと思っているのですが……
当時のスクウェアのブースにはひとりひとりにMacが用意され、アップルトークでLANが構成されていました。
LAN上に坂口さんによる未完成のFFIVのプロットがあがっていて、
開発スタッフはいろいろな
文句アイディアをポストすることができたのです。素敵な環境です。
そして、なぜか松井は
頼まれもしないのに、ギルバートに纏わる一連のプロットの変更に
異様な執念をみせることになります。坂口さんの元々のプロットでは、アンナ死後、ギルバートは覚醒し、
なんとバトルで大活躍という展開をみせます。これに松井は納得がいかなかったのです。
「ヘタレは彼女が死んだくらいで、ヘタレじゃなくなったりしないのです。」
おまえは世界中のヘタレを代表しているのかというような突っ込みが入りそうですが、
松井は熱く坂口さんを説得にかかります。
坂口さんは
面倒臭くなって熱意に動かされ、プロットを、現FFIVのような流れに変更してくださいました。
ささやかではあるが自分がひとよりまともにできるたったひとつのこと。
ギルバートは歌うことによって、パーティを救うことになります。なかなかよい落としどころだったのではないでしょうか。
それではみなさまよいお年を。
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