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View Full Version : 11年間続いてきた理由をプレイヤー視点で語るスレ



Siegmund
06-15-2013, 12:06 PM
11周年記念○○が進行中ですが、真面目に11年間続いた理由をプレイヤー視点で語ってみませんか?
もちろん、アドゥリン以降のVUに対するアンチテーゼとして立てた側面もありますが、
「古い」MMORPGであるFF11の良さを検討してみるのも次の11年にとっては有用かと思います。

私は、深い世界観とそれを元に語られるミッション・クエストの存在が理由の一つではあったと思います。

FF11サービス開始当時、他のMMORPGとは一線を画していたのが、ミッション・クエストの存在でした。
「一応のエンディング」があるMMOはありませんでしたし、連続クエの中には秀逸なストーリーも数あります。
ミッションや連続クエストを楽しみに続けてきたプレイヤーも多いのではないのでしょうか?

ハイエンドコンテンツばかり追っている最近のFF11ですが、
深い世界観を持ち、物語を語る道具として優秀であることは、忘れて欲しくないと思います。

Dacco
06-17-2013, 10:44 AM
初のコンシューマ用国産MMOだったってのは大きいと思うがどうだ。

コンシューマに限定しなかった場合は先行例あるのかね?

Misoka-no-Tuki
06-18-2013, 04:20 AM
書いてたら長くなっちゃったけど気にせず投稿!
クエスト・ミッションの魅力の比重は相当に大きいですよ!

私事ですが、昔、たまたまクエアイテムを入手したのでスターオニオンズ団クエを最後まで進めたんですよ。
恥ずかしながら最後の「ヤクソク」で大泣きしましてね。ジョーカーに約束を守らせる、フェンリルをソロで倒す!と決意してしまいまして。
・・・・・・リアルで2年、かかりました。赤のレベル上げから始めましたのでねぇ。
まぁ少なくとも、あるクエストにひとりのプレイヤーを2年間没頭させるだけの魅力があったと。これは間違いないわけです。

それを支える世界観、の構成要素に「名前」があると思います。NPCの名前。
バストゥークでつるはしを買いに行くのは「どうぐや」じゃない、「ボイツの何でも屋」です。
サンドリアでセージを仕入れに行くのも「どうぐや」じゃない。「レンブロワ食料品店」です。
ジュノでやまびこ薬を買い足すのは「くすりや」じゃない。「モンブロー医院」です。
クエストなどのストーリーに関わるNPCだけじゃなく、町にいるすべての人に名前がある。なにがしかの物語が感じられる。
記号ではない、仮想ではあるが人が生きている「世界」なのだなと実感させられます。
だからこそ、思い入れも生まれて、こんなにもヴァナに入り浸ってしまうんでしょうねぇw

アドゥリンは、ミッションこそまだサッパリですが、現在実装分のクエストはなかなか引き込まれるものがありました。(「深淵の森」が特にお気に入りですw)
続きが実装されたら、また楽しませてくれるだろうと期待して待ってます。
欲を言えば、ワークスのNPCが無機質な役職名なのが多いので、せめて各マイスターを配置して話せるようにしてくれないかなー、と・・・・・・。

※書いてて思い出した。
※裁縫スキルが師範になったときの、織工ギルド長ポノノさんのお言葉。
※「今度はあなたが教える番。技術だけじゃなく、楽しみ方も教えてあげてね」
※楽しみ方・・・・・・ひどく難しく感じるのはなんでだろう。

OO_Dirna
06-18-2013, 05:32 AM
ログインの度にタルタルを眺めるだけで癒されたから
少し前まではアイテム取りだけが全てじゃなかったから
アイテムレベルとかいうのでなにもかもステアップが一まとめにされて装備個性なんて見も蓋もなくなるこれからと比べて、ついこないだまでは過去装備品との組み合わせによる差別化も個性のひとつだったから

REDel
06-18-2013, 05:52 AM
やはり、ストーリー性でしょうね。
それまでのMMOではあまり重視されてこなかったですから。
特にオフラインのFFはストーリー性が非常に豊かな日本式RPGです。
世界中のFFファンがMMOであってもストーリー性の高いFF11に魅了されたのも当然だと思います。


例えば、一番最初の方に行うクエストで、基本的にはお使いクエストなんですが、ちゃんとストーリーが付加されていて、その街の人の営みというものが感じられるものになっていました。
これが、米国製のタイトルだと、ただ単にどこそこへこれを持って行ってくれ、だけですからね。
プレイヤーは、何故自分がこんな事をやらされてるのか全く意味不明の状態ですもん。
この差は大きいですよ。

こうして、町の人の息吹を感じさせるクエスト群と、その世界の危機に関する大きなうねりであるストーリーであるミッション。
これで、このヴァナディールという世界で生きて冒険をしてるんだという、プレイヤーの入れ込み感が十分に大きくなるんだと思います。

FFファンから大きな支持を受けることになったFF11ですが、初期のコンテンツと言えば、フィールドでのレベル上げ、クエスト、ミッション、遠征軍、合成、NM戦、ぐらいしかありませんでした。
戦いだけを楽しむ、又は装備を得ることが目的のバトルコンテンツというものは存在していませんでした。

何故、米国製MMO全盛の時代にFF11が人気を得れたのか、今一度考えて欲しいなぁ、と思います。

Tukcar
06-18-2013, 10:59 AM
初書き込みがこういうスレになるとは・・・

何度か休止状態になりながら、実質5年ほどFFXIを楽しんでいます。
一番長くて1年半ほどFFから離れていました。
最近ではFFXIVやドラクエXに浮気もしました。

でもまた戻って来てしまってます。
もう昔のフレはほとんど残っていませんけどね。

なぜFFXIがこうまで長続きしているのか考えてみました。
一言でいえば、「ここに世界があるから」ということでしょうか。
ヴァナの中で生きている疑似体験ができているからでしょうね。

もちろん現実世界とは違っていますが、ミッションやクエストなどのストーリーが魅力的だと感じます。
アビセア以降の世界は違ってしまいましたけどね。
アドゥリンの波には乗ろうとも思っていません。
まあ追加された2ジョブを遊ぶために導入はしていますが・・・。

のんびり釣りをしたり、ちょこちょこジョブを育てながらFFXIの流れを眺めているだけで十分です。
シャウトやエールを聞きながら、限界クエやAFクエのお手伝いをしたりしています。
時にはレベル上げの6人PTの募集でもないかなぁ。
そんな募集シャウトがあれば飛びついてしまいそうです。

rod
06-18-2013, 08:54 PM
僕のフレンドに 裏のリーダーで、何年も頑張ってきた先輩がいます
その人がレリック武器を完成させたのが、75時代の終わり頃です
僕のフレンドに、とあるNMを張り続け 金策をして75時代にレリック武器を完成させた人がいます
僕自身はなにもありません
彼らがその武器に意味がないと思うが思うまいが、その努力と時間はどこにいったのだろうと、ほんのちょっとだけ思います
例えば、エンピリアルウェポンをレベル制限90時代に85武器完成した人は、どう思うのだろう
さっき、Kure556の洗浄スプレーで、空気清浄機掃除しましたが、ゴミが出てきませんでしたね
それと同じ原理なのだろうか

GAIAGIA
06-18-2013, 09:01 PM
日本国内でいえばコンシューマ機で出した点とクロスプラットフォームと当時の国内のメジャーなRPGでFFシリーズ、DQシリーズ
がありましたがDQよりも先に出したことも成功した要因かもしれません。
後は1から5くらいまでの世界観と同じでファンタジーの世界から脱線してなかった点かな

Ostrea
06-18-2013, 09:31 PM
ひとつの装備を工夫次第で長く使い込むことができたこと。
装備ひとつを取るにあたっても、各人それぞれの理由や過程、思い入れに交流がありました。
それがアドゥリン導入以前における冒険者としての個性であり物語だったのです。

RoidAndoh
06-18-2013, 09:32 PM
・装備のコレクション要素(装備が比較的陳腐化しにくかった)
・着替え(状況に応じて装備を組み合わせる楽しさ)
・ゲームというよりチャットツール(だらだらやっててもそれなりに成果が出て、ゲームをネタにしたチャットの方が楽しかったりする)


結構大まじめに、だらだらと同じ作業をして適度な確率で当たりアイテムを引けるとこだったと思う。
今は時間内にクリアするために突き詰めないといけないですよね、詩コ入れ替えが必須だったり・・・
自分的にはそういうの面白くないです。

Yasutaka
06-18-2013, 10:12 PM
「PlayStation 2で」「ファイナルファンタジーのMMOが遊べた」という点が大きいと思います。
2000年1月に横浜で行われたスクウェアミレニアムで初めてFFXIを見たときの感動が今でも忘れられません(つД`)

個人的にFFシリーズはVIまでで止まっていたので、
ひさしぶりの「主人公に設定上の名前がない」FFシリーズだったのも大きいかも。

DQXやFFXIV等、他に魅力的なゲームが出てきて最盛期ほど活発に活動するゲームではなくなりましたが、
たまにふと帰りたくなる、私にとっては故郷のようなゲームです。

Jhonny
06-18-2013, 11:31 PM
コンテンツの内容や、それを取り巻く環境は常に変化して続けて来ました。
時にはいい方向に、時には悪い方向に、と。

それでもr【ログイン】するのは、会いたい人がいるから。
一緒に遊びたい「仲間」がいるから。

私は他にオンラインゲームをした事がありません。
RPGは一番好きなジャンルで、タイトル数こそ多くはありませんが
一番時間を使って来たジャンルで、オフラインのそれらは「一人で」やる物でした。

それがこのゲームで、画面の向こう側にいる「どこか」の「誰か」と一緒に遊ぶ「楽しさ」を知りました。
私は性格上、自分から進んで野良主催のPTに入る事はしない方のプレーヤーです。
でも、優しく声をかけてくれる人や、たまたま気持ちがのった時に参加したPTでLSに誘われたりして
今の「仲間」と出会いました。一人じゃ出来ない事を手伝ってもらってここまで来ました。

アビセアの時に一人じゃ何も出来ないと思い「引退」を考えましたが、彼らが居てくれたからこそ
その後のVWやアドゥリンも遊べる事が出来ています。本当に感謝しています。

だからこそ、私がこのゲームをここまで続けて来れたのは「仲間」との思い出の「積み重ね」があってこそ、だと思っています。

NODOCA
06-19-2013, 12:45 AM
こんばんわ^^、開発の皆さん、お疲れさまです^^。


今、FF11はいろいろな所で限界を迎え、少し微妙な事になってますが、ここまで続いてきたのは、
みなさんのおっしゃるとおり、ここに「一つの息づく世界」があったからだと思います^^。
又聞きたいと思う素晴らしいBGM、かわいいタルタル、そしてシャントット師匠始め一癖あるNPC等、
それらが紡ぎだすのがヴァナディールの本当の魅力だと思います^^。

確かに課金継続の為の、やたら時間ばかり掛けさせる為だけの愚かな仕掛け(プロマシアMとか)等、
古く歪んだ部分も多々あり、今の新規さんが来ても、うんざりしてさようならという事も、ずいぶん
見かけました^^;。

そこで私は新生11-2になっても良いので新生ff14ローンチ後、ff11一時サービス休止、手の
空いた14開発要員を軒並みこちらに吸収、風景やNPC等は昔のままの味を残しつつ(ここ大事です^^)
全てのミッション、クエストリニュウアル、長期のメンテに耐えられるように、グラフィックエンジンも
ff14のエンジンに載せ代えてしまい、1年ほど掛けて新たに新生ff11-2(又はff16という
名前でも良いかも?)(アドバンスドff11)を開発、新たにPC、PS4、XBOXにゃん(←これは微妙?)
でサービス再開なんて事を妄想してます^^。、、、あくまで妄想ですが:p。


そして松井さんが、どこかで話していたマイ・ヴァナディール、みなさんの安らげるマイ・ヴァナディールを
その中で実現できればいいなと^^。


まずは私のマイ・ヴァナディールから、、、。


ff11アンソロジー小説「にゃ~タル、ヒーサの大冒険」より抜粋。


ここは南サンドリア、冬のある晴れた早朝、レンブロア食料品店の並び、王都特有の町屋構造の
住居の屋根裏部屋に朝日が差し込む。4畳も無い室内は魔道書や各種アイテムに溢れ、狭いデスク
には書き掛けの魔法の呪符、アイテムに埋もれたようなベットではヒュームの青年、源十郎が夢の
世界にまどろんでいた。

そこに屋根裏への階段をトントントンと登る軽快な足音、そして古い木の扉にコンコンとノックの音。

「GEN兄、朝デス~、ご飯デス^^」と、少女の声。

物音に薄っすらと目を開ける源十郎、だが低血圧である彼の体は、なかなか動かず再び目を閉じる。
反応が無いのを予想していたように扉があっさり開く。そこにはロランベリー模様のかわいいエプ
ロンをした、いかにも元気いっぱいというオーラを発散したタルタルの少女が立っていた。
このタルタルの少女、名前はヒーサ、源十郎の妹である。

「にゅうう~^^;。」

いつも通り起きない兄に、む~とほっぺを膨らませて、端に寄せてあった椅子をチェストに立て
かけると、ウンショ、ヨイショとチェストの上によじ登り始める。ガタゴトいう物音に再び、
薄っすらと目を開ける源十郎、ちょうどベットの真上、高さ2M程のワードローブの天辺まで達した
タルタルの少女が見えた。そして気合一発、

「ヒーサ・アルティメット・ダイビング・ボンバァァァー!!!」

ベット目掛けて大ジャンプ。源十郎もそれなりの冒険者、迫る危機に一瞬で覚醒、布団を跳ね上げ、
ベットから転がり落ちる。後ろでボフッという音と共に跳ね上げた布団に絡まり、ジタバタ
ジタバタする気配、ベットの端に手をつき、暴れる布団をめくる上げる源十郎。

「あ^^、GEN兄、おはようデス^^。」絡まった布団の中でシタッと手を上げるヒーサ。

「ヒーサさん^^;、、、出来れば、穏便に起こして頂けるとありがたいんですけど~^^;。」

「でも、GEN兄、低血圧だから普通に起こしても、起きないデス^^。」

「ハハハ^^;。」

「朝ごはん出来てるデス^^、早く来てくださいデス~^^。」

と言うと、バッと布団を跳ね上げてベットから飛ぶ降りると、トテテテテェェェと元気に走り去る。
そんな妹を苦笑いで見送って源十郎、壁のハンガーに掛けておいた赤魔道士AFに手を伸ばす。
階下からは、同居する叔母の声「ヒーサちゃん、ゲンちゃん、起きましたぁ?^^」「あい^^、
のどか叔母ちゃん、今来るデス^^。」こうして赤魔道士源十郎の、いつもの平和な朝が始まる。



そして、翌朝、、、

「ヒーサ・ウルトラ・月面宙返り~!!!^^。」

 ズドーーーンンン。

「グハッ!!」

源十郎の平和な朝は、、、、来なかった^^;。

743
06-19-2013, 01:05 AM
一言で言えば「仲間がいたから」でしょうか。
LSのみんなと一緒にミッションに挑戦したりクエストを手伝ってもらったりしました。
裏や空といった難しいコンテンツも、攻略LSでみんなと力を合わせてクリアできました。
毎日のレベル上げも、その場限りといえどもPTメンという仲間がいたから苦にはなりませんでした。
金策やっててだれた時や疲れた時、LSチャットで愚痴るだけで気分が楽になりました。
「絆強制オンライン」なんて言われたりもしてましたが、自分は強制されてよかったと思ってます。
最初に考えてたように他人を避けてソロプレイに徹してたら、色々なものを知らずにとっとと止めてたでしょうから。

SIN60
06-19-2013, 01:08 AM
FF11が発売した頃のMMOって、PKとPKKが~って話ばかり聞いてたし
同様に課金勢と未課金勢との対立がどうのこうのって話もよく聞いてた。

その辺が無いのが私の中では始める決め手でしたし
それらが無くても楽しめる色々な案があったと思う。

私は今現在も楽しんでるし楽しいと思ってる人なのでアレですが、
あの頃はあの頃、今は今の面白さがずっとあると思います。

Sarasa
06-19-2013, 02:44 AM
プレイ開始を決めたのはシリーズをずっとプレイしてきたFFシリーズのFF11だから。
FFTとかもやったけどFFTは続かなかったな。FF11だからです。FFOとかだったらたぶん途中で止めていたかも。
あと最初は、他のオンラインゲーを一緒にプレイしていた仲間とかも居たので、3年間くらいは、それが続いていた理由かなと。

それとまあ、1年も続けると、ここまで来たものを、今更、築き上げた物は放棄できないから。一番大きいのはこれです。
最初、駆け出しの理由と初期に1年間ほど続けた理由があれば、あとは、こうなります。




それでも、やはり積み上げた物は切り捨てられなかった。故に、11年間プレイしていてもプレイ時間が著しく少ない時期もありつつ、
2013/5/30の時点でトータルプレイ時間は494日という。

Chuchu
06-19-2013, 03:45 AM
初めてのMMORPG すっごくビックリしたことがいっぱいでした。

単に戦闘をして敵を倒すだけじゃなくて、合成や釣り、フィールドを冒険、リアルタイムと
からむ移動や、プレイヤー間のAH等による取引、各国のミッションとつながり、BGMのない
エリアがあったり。

戦闘だと、うまくできたヘイトシステム、パーティによるレベル上げ、襲ってくる敵、NMやHNM、アライアンスによる昔のデュナミスとか。

一人じゃできないことも友達と協力してやる楽しさなんかでいっぱいでした。
そんな楽しみ方の色々ある、生活感のある、けどちゃんとRPGしてるのがよかったと思います。

今はだめだけどね、レベル上げもサクサク、釣りもだめ、合成もだめ、どんどん遊び方がコンテンツの装備取りにシフトしてるから、そっちばっかりだと遊び方が限られちゃうし
飽きちゃいますね。

キャラを強化するのもいいけど、作業的なのはオフゲーでもつまんないです。ジョブ縛り装備縛り、多少効率的なのは仕方ないけど、遊べる遊べないまで来てるのは。

昔は遊ぶのにいろんな選択支があったのがよかったんだと思います。

Hanaya
06-19-2013, 09:30 PM
やっぱり、FFシリーズだってのが本来ならMMOに参加していなかったであろう層まで巻き込めたんじゃないかなぁ。自分がそうだし、多分FF11終了したら、もう他のオンラインゲームはやらないと思う。

FF11正式リリースから開始した友人に誘われ、新PC購入。当時田舎の量販店には並んでいないスペック要求にびっくりして、パーツいろいろ買い集めて自作した楽しい思い出^^
プレイしてまず驚いたのが細部の作りこみと、とてつもない広さでした。ジラードと同時に開始したのですが、ジラードエリアに足を踏み入れるまでにかなりの時間を要したものです。
初めてジュノにたどりついた感動は今でも忘れられません。

昔のヴァナって もっとほのぼのとしてたよね。
うろうろしてたりすると普通にセイで声かけてきたり。
コンシュで瀕死で楽狩ってると、「こちら砂丘ですが、PTしませんか?」
初めての誘いでドッキドキしながら「すみません。砂丘ってどこですか?」

長く長く暮らしてきたヴァナディール、リアルと同じくらい出会いも別れもあり、色んな思い出がつまっています。他の人達がドラマ見たりゴルフしたりするかわりに、自分は忘れ難き第二の故郷ヴァナディールでの生活をこれからも続けていくのだと思いますw

Sarasa
06-20-2013, 02:36 AM
続けた理由は既に語ったので、最初プレイした時に印象とか経験とか感想とか。良いと思ったところとか。

サービス開始当初は、ユーザーの情報ウェブページも無く、マップも最初は持っておらずに、冒険が出来ました。




だいたい初期の経験とか感想はかんな感じですね。

Tukcar
07-03-2013, 07:10 PM
他の人とはログイン時間が違うために、基本ソロで楽しんでおりました。
最前線を走っている人たちと競うつもりもなく、まったりと長い期間遊ばせてもらったことを感謝しております。
長年FFXIをやってきて、唯一自慢できることは恵比寿竿を取得したことくらいでしょうか。
釣りが性に合っていたんでしょうね。

最近クフィムにイカ釣りに行って気づくことは、クフィムOP辺りでPTを見かけないってことです。
アドゥリン発売までは、少ないことは少なかったにせよ何日もPTを見かけないってことはありませんでしたね。
少人数でレベルシンクしているPTとか見かけることがありました。
その時思ったのは「ああ、新人さんの面倒を見ているんだろうなぁ」ってことです。
今はそういうPTも見かけません。

実は先程FFXIの自動継続を停止しました。
いろいろ批判されているアドゥリン以降ですが、万人が満足するゲームなどは不可能だと思います。
批判が多数を占めていても、3割程度の人が満足するゲームは成功と言えるのではないでしょうか?
所詮はゲームですし、個々が自分に合ったゲームをプレイすればいいと思います。
今のFFXIの現状に満足している人がどの程度いるのか分かりませんが、満足している人たちのためにも開発の方々の努力を応援したいと思います。

ただ以前のFFXIとは違ってしまったことは事実のようで、アビセア以前のFFXIを良い思い出にして、再びFFXIから離れてみます。
みなさん、良きヴァナライフを(* ̄▽ ̄)ノ~~

Taulink
07-04-2013, 05:01 AM
11年間楽しく過ごせました。ありがとうございます。
続けてこられたのは、LV上げPTの魅力だったのかもしれません。

1番印象だったのは、最初にPT組んだセルビナでしょうか?
TELLで声をかけられ、またはPTリーダとなって人を集めたりしてました。
それがきっかけで友達になったり・・・
時には暴走してしまい迷惑をかけたりもしてしまいました。
それが1番の「勉強」にもなったかもしれません。

あとはビジージ、カンパニエでしょうか?
気楽にワイワイできるイベントが1番よく続けてこられました。

しかし・・・

ごめんなさい。最近のヴァナディールは楽しくなくなりました。
このスレを見てから何で続けてきたのかと考えると・・・

今まで「楽しい」と続けてきたことがなくなったからです。

アドゥリンは購入してPLAYしたものの、続けてみようという気持ちがなくなってしまいました。
もう少し続けようとも思いましたが、1ケ月以上もログインしなくなってしまい、先日課金を停止いたしました。
やめた理由は批判の矛先になるので、ここで書くのは控えます。

それでも、良いことも悪いことも経験したヴァナディール。
今は「引退」ではなく、「お休み」とさせてもらいます。
また再び戻れることを夢見て、がんばってください。
ありがとうございました。

Sakura317
07-05-2013, 12:40 AM
2005年の秋、家にADSLを引いて、「ネットゲームってのやってみようかー」って軽い気持ちで、いろいろ調べてみました。

いろんなネットゲームがあったのですが、キャラクターを見て、ひと目で、
「この猫娘やりたーい!」
と思ったのでFF11選びました。

で、FFシリーズなんでジョブシステムがあるわけですが、キャラクターを作る際、どのジョブにしようかなあと思って、調べてみて、
「この赤いおべべ着たーい!」
と思ったので、ヴァナに赤猫で降り立つことになりました。

2年ぐらいやって、赤75になったぐらいで、すごい武器と出会っちゃった。
「この気持ちを表現すると・・・ずきゅーん、って感じなの♪」(byクピピ)。
レリック武器はいろいろあるわけですが、アナイアレーターしか目に入らなかったな。
「絶対これ、私がもし持つとしたら絶対これ!」って思った。

FF11には、そういう、Something special (何か特別なもの)があったと思う!

いま、そういうのが薄くなりすぎてちょっと残念すぎる。
FF11にしかないSomething specialは絶対あったと思うし、今それが失われつつあるのも事実だと思う。

HolyBrownie
07-06-2013, 06:01 PM
自分が始めた理由はタイトル通りなんです。
某本にてエル(男)が銃を構えた姿が写真で載っていまして。
だまされた(笑)

やっと最近になってねんがんのアナイアレイターをてにいれて、
Lv95までなんとか育てあげ、カラナックを存分にぶっ放しています。

既出の意見ですが
「コンシューマ機でできる国産のMMOであり、人気シリーズの名を冠する」というのは
初めてMMOに触れる多くの機会を作ったと思われます。
個別に考えれば要件を満たすものはありましたが、同時に全て満たせるものはなかったように思います。

ミッション・クエストなどのストーリー性の高さは、つかみから引き込む要因になったと思います。
多くのNPCが背景に物語を抱えており、一般のRPGなら「ただのキャラ」たちが
「生きて」「理由があって」そこにいる、ということを感じさせてくれたのも大きな魅力といえるでしょう。

目的のために寄り集まっては去っていく、通りすがりの人たちの中に、
やがて別れがたい人たちができ始めることも続ける・引き留める要因になっていたことは確かでしょう。
そして築き上げてきたものがあるからこそ、今ここに自分が居るわけです。
他のMMOも行ったりしましたが「何か違う」「何だか肌に合わない」と感じて戻ってきたことも何度か。

今はログインしていなかったフレや仲間たちがふとログインしたときに「おかえり」と言えるように、
自分しか表示されていないLSを身に着けて鞄を圧迫しています。

Maccheroni
08-25-2013, 11:51 PM
コンシューマ機の文法をMMORPGに持ち込んだ事、ですかね。
コンシューマの雄、ファイナルファンタジーで再解釈すると、MMORPGはこうなる。
それがハッキリと見えていた点が、私は好きでした。

ゲームパッドで基本操作完結。キーボードはチャット用。
パッド操作から表示されるダイアログに対して行わなければならない決定機能がマウスのみに割り当てられたりしない。
キーボードに割り当てられた必須機能が多すぎてパッドには割り当てきれない、なんてことがない。
最高です。

充実したシナリオと演出。
狭いダイアログに長々とテキストを表示して終わりにならない。
説明臭い地の文はないが、見せ方にこだわりを感じさせるイベントシーン。

決して安っぽさを感じさせないグラフィックデザイン。
走ってる姿がちゃんと走ってるように感じられる。
種族別だけでなく性別でも違う動きがついている。
違和感無くダイナミックに動く素晴らしいモーション。

あとは、割と独りぼっちで緩やかで希薄な人間関係しかなくても、十分に楽しめた点とか。
いまだに全てを満たす代替品が見つかりません。

Edearka
08-26-2013, 11:14 AM
開発側で提供してくれたものとしては、やっぱり世界観や設定にエリアの作り込み、最高のBGM
それと他のオンラインゲームには無い明確なストーリーがあったことが大きいのではないかと思います。

それまで外国産MMORPGをいくつも経験し、FF11を始めてからも同時進行で、またはどちらかを休止しつつ
かなりの数のオンラインゲームを遊んでいる知人も、FF11のそういった部分をとても高く評価しており
「FF11は自分がゲームを楽しむプレイヤーではなく、その世界に生きる冒険者になっているように感じられた」
「オフラインゲーム的な ストーリー 要素まで自然に溶け込んでいて魅力のひとつになっていた」
というようなことを言っていました。自分もほぼ同じ印象を持っています。11年経ってもしっかりと
「ファンタジー」し続けているのも、どちらかというとシリーズ序盤のFFが好きな自分には嬉しいところ。

一時期の自分なんて特にやることがなくても毎日ログインしてましたし、目的もなくただ適当なエリアを
ふらふらし、チャットしていただけでその日の冒険(?)は終了!なんてことも結構ありましたが
それもただ世界を歩いているだけで楽しい、チャットしながら何かを見ているだけで楽しい
魅力的な世界があったからだと思います。LSやフレンドに異常に恵まれていたのもでかいですが。

あとは国内の家庭用ゲーム機初のMMORPG、しかも「FF」の名を冠するタイトルということで
オンラインゲーム初体験の人が多かったのも、自分にとっては大きかったと思います。
全体的に手探り感が強く、世界の作り込みも物凄い。あれだけの人間が冒険しているにも関わらず
先が見えない、底が見えない、広がり続ける世界。と、世界観などの部分以外でもある意味冒険者的な
そんな感覚がプラスされていたのも効いていたんじゃないかなぁと。大人や経験者の多いタイトルだと
愚痴も感動も、なんだかちょっと落ち着いたものになってしまうんですよねw

その辺アドゥリンエリアは、レイヴを入れる都合もあるのか、多数の小部屋と小道だけで構成されていたり
開けているように見えて実際はそうでもなかったりするエリアが多く、足止め要素も存在するため
新しいエリアにたどり着いた時の感動やワクワク感がかなり小さくて、ちょっと残念です。

コロナイズレイヴの仕様や設定を考えると、難しい部分もあるとは思いますが、昔のような
だだっぴろくて、景色が作り込まれた、ある程度自由に散歩もできるし攻略とは関係ない発見もあったりする
エリアもまた追加されるといいなぁと思っています。できれば空や海のような到達点的な存在ではなく。

Puppeteer
08-27-2013, 12:06 AM
11周年記念○○が進行中ですが、真面目に11年間続いた理由をプレイヤー視点で語ってみませんか?
もちろん、アドゥリン以降のVUに対するアンチテーゼとして立てた側面もありますが、
「古い」MMORPGであるFF11の良さを検討してみるのも次の11年にとっては有用かと思います。

私は、深い世界観とそれを元に語られるミッション・クエストの存在が理由の一つではあったと思います。

FF11サービス開始当時、他のMMORPGとは一線を画していたのが、ミッション・クエストの存在でした。
「一応のエンディング」があるMMOはありませんでしたし、連続クエの中には秀逸なストーリーも数あります。
ミッションや連続クエストを楽しみに続けてきたプレイヤーも多いのではないのでしょうか?

ハイエンドコンテンツばかり追っている最近のFF11ですが、
深い世界観を持ち、物語を語る道具として優秀であることは、忘れて欲しくないと思います。

同感です。ミッション・クエストがあったからこそ、思い入れを持ってこれた。

アビセア以降はストーリーが弱い。
延命処置を施されまくったコンテンツだけが浮いてる感じ。

おもしろいコンテンツ+おもしろいミッションクエスト。
これは両輪ですね。どちらが欠けてもダメだと思います。

NODOCA
09-16-2014, 09:08 PM
みなさん、こんにちは^^、開発さん、お疲れ様です(o・ω・o)ゝ。

XBOXでプレイしていましたが、実家から戻ると、なぜか起動せずご臨終に;;、新生14の開始もあり、あらたにPC版を買う余裕も無く、そのまま引退状態でしたが、この度新たにPCクライアントも落とせるようになり、
INしてみる事にしました^^。

その感想は、、、まず過疎化が厳しいという事と、地味にいろいろ便利になっているな、という感じでした^^。アドゥリン前に引退したので、まだアドゥリンエリアに行っていませんが、3国と周辺は本当に寂しい;;。
地味に便利になっている部分がとても良いので、もう少し早くやってもらえたらと悔やまれます;;。

妹がやっていた新生14も、コアゲーマーしか付いて来られないハード仕様で、まったり派のうちの家族は、全員あきらめムードです^^;。レガシー2万人→新生230万アカウント→数年後又レガシー2万人のみとかにならない事を祈っておりますです^^;。

お陰で14に行った人間も、今回のキャンペーンでチラホラ見かけ、せめてPS4辺りで出来るようになれば、
FF11も少しは人数が戻るのではと^^。みなさんのマイ・ヴァナディールが又復活しますように^^


フレさんから、前回読んだよ^^。又読ませろ:cool:とリクエストを頂いたので^^、長いので、折り畳み。

FF11アンソロジー小説”にゃ~たるヒーサの大冒険”から抜粋、
(一部ヴァナディールには無いお酒の表現がありますが、モルボルさん、ご容赦を_(._.)_)


南サンドリア、レンブロア食料品店では、近くの主婦たちの集う夕方の混雑を終えて、
店員達も売り切った商品の補充や在庫の確認、翌日の発注分の準備に追われていた。

「フ~、サンドリア小麦の在庫は良し、、、お?、伯爵様、いらっしゃるのは今日か?、
 店員A、この注文伝票の商品は揃ってるな?。」

店主のエレゼン、レンブロアが注文伝票の束から一枚抜き取り、古参の店員Aにかざす。

「はい?、ああ^^、いつもの伯爵様の御注文ですね。揃えて箱詰めしてあります^^。
 あとは例のワインだけですが?。」

「そうか^^。倉庫から出しておいてくれ。もう、そろそろいらっしゃるはずだ^^。」

「了解です^^。店員B、ちょっと手伝って、昨日の荷物を倉庫から出すわよ^^。」

店員達が一階の倉庫から肉やチーズその他食料品の詰まった幾つもの箱や小型のワイン樽を
運び出す。その時、店の扉が独りでに開いた。倉庫の入り口から接客スマイルで振り返る店員B、

「いらっしゃいま・・・・?」

だが、開いた扉の向こうには誰もいなかった。「アラ?。」思わず首を傾げる店員B。
閉めようと扉に一歩近づいた時、ゴオッという音と共に一陣に旋風が店内を吹き荒れた。
「キャッ!」思わず両手で顔を庇う店員B、風は一瞬で駆け抜け、恐る恐る目を開けた

店員Bの前に、いつの間にか、1人の紳士が立っていた。
これから舞踏会に行くような夜会服を身の纏い、背には煌びやかで一目で上等と判るマント、
おもむろに被っていた羽付の優雅なつば広帽子を取ると、50代とおぼしき壮年男性の顔が
現れた。キチンと撫で付けられた髪、整えられた顎鬚が似合う、なかなかにダンディな面構え、
それだけで城に飾られる一服の絵画になりそうな見事な有り様であった。

「やあ、お嬢さん、良い夜だね^^。」

「あ・・・はい(●^o^●)。」

いきなり目の前に現れたチョイ悪風イケメン紳士に思わずボ~となる店員B、そこへ、
オーナーのレンブロアが慌ててカウンターを出て、出迎える。

「これはこれは伯爵様^^、ようこそお越しを!、お待ちしておりました^^。」

「おお、ご店主、注文の品は揃っておるかな?^^。」

帽子とマントを店員Bに渡しつつ、伯爵様と呼ばれた中年紳士がレンブロアに、
にこやかに尋ねる。

「はい!、もちろんでございます^^。今運び出しているのが伯爵様のご注文の品で。」

「おお^^、さすが、サンドリア一の商売人レンブロア商店、仕事が速いな^^。」

「恐れ入ります^^。もう出し終わりますので、いま少しお待ちを^^。あと、、、
 一つお試しいただきたい品がございまして^^。」

「ほう?、レンブロア殿お勧め品か?。楽しみな事だ^^。」

「ただいま、ご用意いたします^^。どうぞ、こちらへ^^。」

伯爵を奥のカウンターテーブルへ案内する店主、そこへ店員Aが店の奥から一本のワインと
冷やしたグラスをトレイに載せて持ってくる。店主自らグラスに半分ほど注ぎ、伯爵に手渡す。
グラスを受け取った伯爵、まず明かりにかざして色あいを確認、そしてグラスの中の白ワインを
クルリと回して香りを確かめ、おもむろに一口含む。

「ふむ、、アップルワインか、新鮮なフルーティーな香り、適度な酸味と甘み、若い酒だが、
 なかなか味わい深い!^^。」

「はい、去年はりんごの当たり年で、かなりの農家が自家製ワインも作りました。その内、
 良い出来のもののみを厳選して仕入れました^^。
 普段お召し上がりの年代物とは、比べられませんが、食前酒等にいかがかと?^^。」

「うむ、なかなか悪くない^^。5ケースほど追加で貰おうかの^^。、、、ときに、
 先程から香る、この良いにおいは?^^。」

「ありがとうございます^^。おお!、これはヒーサちゃんですな^^。冒険から昨日戻りまして、
 良い食材も見つけてきたらしく、明日、久々に”美味すぎるヒーサ亭”を開けるそうでして、
 今仕込みの真っ最中かと^^。お~い!、ヒーサちゃん!、懐かしい方が、お見えだよ!^^」

階上に向かって店主が叫ぶと、階段の踊場にヒョコっと顔を出すタルタルの少女。

「おお^^、ヴュリトラ叔父ちゃん、いらっしゃい!((ヾ(o´▽`o)ノ))デス~。」

「久しぶりじゃな、ヒーサちゃん^^、相変わらず元気そうで何より^^。」

タルタルの白魔道士ヒーサは、不定期だが”美味すぎるヒーサ亭”というテイクアウト専門の
レストランをレンブロア食料品店の2階を間借りして開店する。冒険先で見つけてきた美味しい
食材をベースにオリジナルのレシピで作る料理は近所で評判で、売り切れ御免なので、開店当日は
近くの主婦や常連(某謎の傭兵王子様も常連の一人)が列を作り、ちょっとしたお祭り騒ぎとなる。

「ちょうど、新作の大羊の煮込み入りパイが焼きあがる所デス^^。お味見どデスか?^^。」

「おお^^、新作とな!、それはありがたい^^、ぜひともいただこう^^。」

「アイアイ~^^。少しお待ちを~デス^^。」

まもなく円形に焼き上げられた直径20cmほどのパイが、伯爵の前に出される。パリパリと音を立て
オーブンから取り出されたばかりと判る。辺りにバターと香辛料の香ばしい香りが広がり、食欲を
そそられる。

「どぞ~デス^^。」

「うむ^^、これは美味そうな匂いだ!、いただこう^^。」

添えられたナイフで切れ目を入れると、トロリとしたブラウンのソースの中から、大振りの羊肉が転がり
出て、にんじんやキノコが続く。よく焼けたパイ皮と共に肉をほうばる伯爵様、ゆっくりと味わうように
咀嚼、ごくりと飲み込んで、先程のワインを一口、その顔に満面の笑みが浮かぶ。

「おお、この肉のとろける柔らかさ、香辛料の使い方が素晴らしい!、あの大羊の硬い肉を、良くここまで
 仕上げたものだ^^、濃い目の味付けに、このワインが又抜群に合う^^。ヒーサちゃんや、さすがだ!」

「おお~、ありがとうデス^^、ヴュリトラ叔父ちゃんのお眼鏡に適ったのなら明日も満員御礼かも^^。」

「うむ、仕込み途中で悪いが、大至急20ホール程頼めるかな?、ぜひとも持ち帰りたい^^。」

「アイアイ~^^、毎度ありがとうございますデス^^、すぐ焼き上げるので、飲みながら待ってて
 くださいデス^^」

ヒーサは、物欲しそうに伯爵の手元を見つめていた店主のレンブロアにも一皿出して、2階の厨房に駆け戻る。
伯爵様と店主がパイを肴に、ワインを一瓶空けた所で、ようやく20ホールのパイが焼きあがり、すべての荷物が
揃った。荷車一台分にもなりそうな荷物の山の前で、

「ご店主、世話になった^^、次回の注文は又蝙蝠便で届けさせるので、よろしく頼む^^。」

そう言って、皮製の小袋をレンブロアに渡す伯爵様、掌で押し頂くレンブロア、小袋は中身の金貨と宝石で、
ズシリと重い。

「はは!、お待ち申し上げております^^。又御贔屓に^^。」

「ヒーサちゃんや、近い内にニドヘグの奴が山の温泉にリューマチの湯治に来るそうなので、良ければ会いに来てやっておくれ^^。」

「おお^^、ニドヘグじじさま、動けるようになったデスか?、良かったデス^^、お弁当いっぱい作って持って
 いくデス^^。あと、温泉でお背中流してあげるデス^^。」

「はっはっは^^、それは、ニドヘグも喜ぶだろう^^。では、、皆のもの世話になった!、さらばだ!^^。」

伯爵の豪華なマントが翻り、小山のような荷物を被い尽くすと共に一陣の旋風が巻き起こり、入り口の扉を押し開ける。
旋風は一瞬で過ぎ去り、町の上空を巨大なものが飛び去る気配があった。

「店長・・・・あの方って・・・(@_@);」

呆然と見送る店員B、もう慣れた様子でさっさと仕事に戻る先輩店員A、店員Bの呟きに振り向くレンブロア、

「ああ?、そういえば前回は仕入れでいなかったから、お会いするのは初めてだったか?、あの方は、、、」

内緒話をするように店員Bの耳元に口を寄せる店主、

「、、、王墓ランペールの主、黒龍侯、ヴュリトラ伯爵様だ、、、」

「ええっ~~~?(@_@);」

目を丸くする店員B、畳み掛けるようにレンブロアが、

「古代龍族(エンシェントドラゴン)で人間より遥かに賢く、龍魔法で姿も自由自在、そして、、、金払いも、
 そこらのへっぽこ貴族様より剛毅だ!。うちの大事な上得意様だから粗相の無い様にな^^。」

「わ、わかりました^^;、しかし、、なぜ伯爵様なので?」

「、、、私も詳しくは知らんが、何代か前のサンドリアの姫君をお助けして、爵位を授与されたそうだ^^。」

「、、、そういえば数百歳?なんですね^^;、凄い(@_@);。」

「ご機嫌を損ねると、、、ワインの肴として君が皿に並ぶ事になるかもな(ーー);。」

「そんな~、(*_*;」

「わはははっ、冗談だ!、あの通り、中身はそこらの貴族様より余程貴族としての矜持と誇りがある方だ^^。
 それにヒーサちゃんのお友達だからな^^。心配はいらん^^。先程判ったと思うが審美眼も味覚も超一流だ!、
 当店の信用に掛けて、うっかりした品物は納品できん。王城御用達並に品物には気を配るようにな?^^。」

「はい!、了解しました!。」

ビシッとサンドリア式敬礼をする店員B、サンドリア七不思議の一つ、月に一度、闇夜に巨大な何かがサンドリア上空を行き来するというのの、これが真相であった。