わたくしは、物欲に囚われて目が眩み、ハック&スラッシュを繰り返す下卑た冒険者であることも気に入っています。
現実と違って力で大体の問題を解決できる身も蓋もない単純さにもファンタジーRPGの魅力の一端を感じるのです。
ルーチンワークの殺戮を繰り返して経験値をため、他者の貯めこんだ物品をぶんどっては自らを強化する後ろ暗い面白さは
真夜中に食べる脂っこいインスタントラーメンのような背徳的な味がするのでございます。
”本来のRPG”という定義はこれだけRPGの裾野が広がってしまった以上、あまり意味が無いのではないかと思うのです。
勿論、数値データの強さを追い求めるだけではゲームの魅力には繋がらない、という意見には強く賛成いたしますが。
大自然にも等しい暴威を振るう蛮神を打ち倒して、その力を簒奪する、という視点で見ますと、ギリシャ神話的で実にヒロイックだと思いませんか!(やや興奮気味に)