長いので要望内容→新規プレイヤーに当時の空気感を味わってもらいたい(ぶっちゃけ手伝う側も楽しみたい)ので闇王戦などのミッションBCで何らかの形でレベルの制限をかけさせてほしい。
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今時FF11を完全新規で始めるという変わり者が知り合いにいた為、自分やほかの知り合いが空前絶後の大騒ぎとなって、それからというもの、いそいそちまちまとその新規プレイヤーの手伝いをしていました。
そしてつい先日、気がつけばそのプレイヤーのレベルは51となり闇王に挑戦することとなったのです。
「全員レベル51で、レベルシンクしながら闇の王の間まで歩いて移動して、そのまま闇王と激戦だ!」
この自分の亀の一声で惨憺たるメンバーが揃いました。
仕事で疲れて飲んだくれて、もう眠いから早くしてくれと急かすミスラ(モンク)の知り合いがまず仲間になりました。
妙齢の女性が好みという面白い理由(間違いなく冗談だと思います)でエルヴァーン♀で遊んでいるプレイヤーさん(黒)も、手伝う対象のプレイヤーさんがヒューム♀でプレイヤーはいい年したおっさんなのに快く手伝ってくれることになりました。
また、FF11をタイムアタック目的でネット配信しながらぶっつづけで誰も観ていないのに16時間かけてランク5最速を目指すような重度のプレイヤーさん(白)も知り合いにいて
「下々の者に示しがつかないので私も同行しよう」と快く同伴してくれることとなりました。
こうして自分(モンク)と初心者(狩)を含めた5人でボスディンの本からザルカを経由して闇の王の間を目指すこととなったのです。
道中はとても楽しかったことを覚えています。
ミスラがなぜかザルカではなくヌエの塔に向かった挙句に寝落ちしそうになっていたり、内郭まで一人で先行してドヤ顔した瞬間にレベルシンクがかかってインスニが切れてデーモンに囲まれたりと何度かトラブルは起きましたがどうにか闇の王の間まで到着することができたのです。
そしてその後……
結論から言わせていただくと10何年このゲームを遊んでいながらも仕様を理解していなかったわれわれが悪かったのです。
しかし想像してみてください。
闇王を眼前にしておなじみの『ブブーww』『ブブーww』というまるで弾力性のある分厚い壁に当たっているかのような無力感を呼び覚ますお馴染みのSEと『パーティメンバーの誰かが既にレベル制限中かアライドタグなどによる制限を受けているため、レベルシンクは使用できません。』という黄色い文字でログが埋まった時の絶望感を。
「……あ……ごめん…………シンクかからないや…………」
その時の冷えた空気たるや、75キャップ時代に自分の余所見が原因で、四時間かけて攻略寸前だった裏ウィンダスの野良メンバーが全滅しておじゃんになった時のことを思い出したほどです。
「われわれは落ち着いて仕切りなおすべきだ。50代のジョブで集合しなおそう。このままでは下々の者に示しがつかない」
と冷静な判断を下すメンバーもいれば、
「なぜ事前に調べなかったんですか。ほら見てみなさいあなたのフェイスタイプを。どうりで問題行動ばかり起こす顔なだけはある。やはりエルヴァーン♀が一番すばらしい」
等と、いわれのない批判をするものもいました。
結局初心者が困惑する中、
「えー、でもレベル50のジョブとかないしなぐるー」
と、ミスラがIL119の酔拳無想無念夢想阿修羅拳で闇王の第二形態までボコボコに殴り散らしてあっという間に倒してしまい結局クリアとなってしまったのです。
「いえええい。つよいー。じぶんつよいー。ねむいからねるー」
と言うだけいってミスラは赤玉を出してパーティは解散となってしまいました。
こうして、自分たちの無知から来るものだったとはいえ、われわれの思い出に深い辛苦が刻まれたのです。
「闇王との戦いは俺のかねての楽しみ一つで目標だった。このためにレベルを上げていたのに……俺は明日から何を希望にしてこの世界で生きていけばいいのだ!」
と、当の新規のプレイヤーも哲学的なことを呟いてログアウトしてしまいました。
(どうすればいいだろう……新規と経験者ではレベルの上がり方も違うし、人によってはレベル99じゃないジョブを持っていなかったりするのに……新しいキャラクターを作るしかないのか……無念だ!!)
行き場のない(自業自得の)怒りが私を包み、ルルデの庭でチャクラが炸裂しました。
すると回復量合計3のエミネンスレコードが達成され7000ポイントの経験値が入り、私のモンクのレベルがまた一つ新規プレイヤーと離れてしまいました。
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その後「これはフォーラムに要望を出したほうが良い。このままでは下々の者に示しがつかない」といわれ。
この要望を出した次第です。
別に報酬とかはいらない(そりゃああったら面白そうだけど)し、フェイスでいいじゃないという意見もあると思います(自分たちも足りないメンバーはフェイスで補う予定でした)が、もっと簡単にプレイヤー同士で足並みをそろえて当時のレベルキャップでミッションに挑みたいなーという要望でした。
レベルを抑えるという選択肢はゲームとして一つの重要なやりこみ要素となってくれるのではないでしょうか!!