松井さんはじめ、スタッフの皆様、もぎヴァナお疲れさまでした&ありがとうございます。
なかなかこういう話というのは、結局のところ私たち聞いている側は、思い入れが強すぎるあまり、100%自分の望む答えが出ない限り延々言質を取って文句を言いたがるものなので……そうなるのは百も承知のうえで、真摯にお話してくださったことが、何よりも嬉しかったです。
予算や開発環境など、普通ならまず表に口外することのない事情も含めて率直に言っていただけて、松井さんが今回の決断を下した経過を追体験することもできたような気がします。
ハードの存在というのは思っている以上にソフトウェアに大きな影響を及ぼし、こちらが好き勝手に妄想するようにほいほい取り換えできるものではないのだ、ということを痛感しました。今は気楽に動いているように見えるWindows版も、きっと、私たちが想像もできないようなご苦労の末に成立して今も動いているのでしょうね。
そして「発展しないなら終わり」ではなく、維持と存続の価値を認めて、「少しでも長くヴァナ・ディールを続けていく」ことを大切な目標にしてくださったことに、本当に本当に心から感謝します。
ヴァナ・ディールは、まさに「永遠の名作」だと思います。電源ゲーム界に屹立する、時代を越えた魅力を持つオンリーワンの作品です。
でも永遠の名作ということと、ビジネスとして利益が出ることは、全然イコールではない。「源氏物語」や「戦争と平和」が不朽の名作でも、今の時代ミリオンセラーになって出版社が助かる訳じゃないように、FF11も労せず利益を生める訳ではない。
それでも「絶版」ではなく「存続」を選択してくださった、ビジネスを超越したスタッフの皆様の信念が嬉しいです。
きっとそれは、ある意味では拡張ディスクを出す以上に大変な道だと思うので。
作品として価値があっても商業製品として消えていかざるを得ない電源ゲームの世界で、「遊べる状態を維持する」ことの難しさ、そして有り難さ。ハードとOSが次々移り変わり、思い出の作品がもはや記憶の中でしかプレイできない経験をした今の時代だからこそ、それを痛感いたします。
先日から、藤戸さんを見習って(笑)「1から新キャラを作って、自分の他キャラやフレからの援助なしに、外部攻略情報も見ずに遊ぶ」というのをやっているのですが、これがもう本当にびっくりするほど面白くって。
大型バージョンアップがなくても、FF11は長く長く遊んでいける世界だなぁと改めて思った次第です。
開発運営の皆様、心身の健康第一に、どうぞこれからも私たちと楽しく遊んでくださいませ。
あ、それからもぎヴァナもぜひ継続を! おじさんが延々雑談をしているだけでいいというか、むしろ雑談をずーっと聞いていたいと思っていますので、よろしくお願いいたします!(笑) ネタがなくなったら、松井さんの白魔道士がちゃんとプロシェルとソラスとイレースとナ系とヘイストを駆使して上位BFをクリアするドキュメント実況とかね!(笑)