得意分野を侵食される気持ちはよく理解できますし、個人的には本当に他ジョブの出番が増えるのであれば叢雨丸も含めて無属性攻撃手段はなくしても仕方ないと思います。
ただ無属性攻撃武器を削除また弱体したとして他ジョブの出番増加につながるかどうかには疑問があります。
現在、無属性攻撃手段が有効な場面は大別して3通りかと思います。
1.物理無効型
有効なもの:トワイライトサイズ、無想無念
有効な敵:新サルベージ・ゼオルムII「Hydra」「Enraged Hydra」(パイリックブルワーク中)
無想無念のリキャストを考えると武器を持ち換えるだけでいいトワイライトサイズの有効性は際立っています。
とはいえ新サルの総合的な適正はモ>暗ですし、仮にトワイライトサイズが使えなくなってもモンク必須になるだけでしょう。
少人数攻略の場合、前衛枠を削ってまで魔法アタッカーを入れることはないと思います。
このような場合、オートアタックでTPが貯まらないため叢雨丸を使う意味は薄いです。
黙想・明鏡止水・イカロスウィング等でTPを増やしてWSを撃つことはできますがWS回数が有限なので戦略に組み込むのは厳しいですね。
2.物理カット型
有効なもの:叢雨丸、トワイライトサイズ、レクイエスカット、無想無念
有効な敵:新ナイズル一部フラン族NM、ナイズル天衡「Paramount Botulus」、VWブブリム「Botulus Rex」
物理ダメージはカットされるものの無効ではないので、オートアタックでTPを貯めてWSを連打できる叢雨丸が本領を発揮します。
ナイズル島では特に有効ですが、叢雨丸自体の絶対数が少なく、すでに新ナイズル島を卒業しているプレイヤーも多いので野良募集において叢雨丸持ちが条件になることはまずないでしょう。
このような場合、叢雨丸に比べてトワイライトサイズの有効性は低いですが、所持者が圧倒的に多いことで戦術に組み込まれやすいのでしょう。
ただ仮にトワイライトサイズと叢雨丸が削除されたとしても募集ジョブの幅が広がるのかどうかは疑問です。
VWブブリムではターゲットを取りつつ削ることはできますが、当然ながら総火力では黒魔道士に及びません。
前衛がターゲットを維持する必要がないならあえて叢雨丸侍を入れる必要はないと思います。
侍自体つける弱点が少ないですしね。
レギオン天衡の対ボチュルス戦においては他近接前衛に比べて叢雨丸侍のほうが削れます。
とはいえ叢雨丸侍がいなくても他の火力前衛で押し切ればいいだけなので必須というレベルではありません。
この場合も叢雨丸があるから魔法アタッカーの出番がないとか減るということにはならないと思います。
現状の仕様上、レギオンや新ナイズルは近接前衛向きのコンテンツであり、無属性攻撃手段がなくなったとしても遠隔・魔法アタッカーの出番は増えないものと考えます。
3.物理魔法シーソー型
有効なもの:トワイライトサイズ、叢雨丸、無想無念、レクイエスカット
有効な敵:新サルベージ・バフラウII「Cerberus」「Cerberus Seether」
物理ダメージと魔法ダメージが天秤のような関係にあり、どちらもバランスよく与えてゆく必要があります。
よってトワイライトサイズも叢雨丸も無想無念も有効性においては大差ありません。
無想無念はリキャストの面で不利ですが、前述のように新サルベージ自体の適正はモンクのほうが高いのでクリアタイムに差はありませんし、回復負担等を考えるとモンクのほうがずっと楽です。
この場合もトワイライトサイズと叢雨丸が削除されてもモンク必須になるだけで遠隔・魔法アタッカーの出番は増えないでしょう。
トワイライトサイズを叢雨丸と同様の「WSのみ無属性化」に変更するという案も出ていますが、デフォルトでTP回復手段を持たない暗黒騎士と侍の武器を同じ性能にするのもどうでしょう。
ただ取得難易度と汎用性の高さが見合っていないので、効果は現状のまま「MP消費と引き換えに通常攻撃が無属性化」に変更でいいのではないかと思います。
元々MPを持ち魔法の使えるジョブですから、MPを対価にするのであれば良いのではないかと考えます。
こうすればトワイライトサイズが最も有効な上記1のようなケースで無制限に使えることはなくなりますし、完全に使い物にならなくなるよりは既存コンテンツに対する影響も少ないのではないでしょうか。
無属性攻撃手段を活かすも殺すもコンテンツ次第、採られる戦術次第なので、単純にトワ鎌を使えなくすれば解決するものではないと思います。
近接アタッカー間のバランスについては、開発から提示されたように敵によって特定武器属性のダメージを引き上げる等で解決してゆく道もあるでしょう。
遠隔・魔法アタッカーについてはまっとうな強化と出番ができるようなコンテンツの実装のほうが前衛の無属性攻撃手段の云々よりも重要でしょう。