こんにちは、松井です。
いつもファイナルファンタジーXIをご愛顧いただきありがとうございます。
まずは前回の投稿から随分と時間が経ってしまっていること、お詫び申し上げます。
から始まり、
- 2年間にヴァナ・ディールではどのような変化が行ったのか
- プレイヤーの皆さんはそれらをどのように感じているのか
これらをひとつひとつ状況を理解し、整理ができてからお伝えをしていこうと
- 開発・運営チームの中ではどのような話合いが行われていたのか
- どういう意図や考え方で作業が進んでいたのか
- そしてこれからどのようにしていくつもりなのか
千辛万苦を重ねていたらあっという間に数ヶ月……。
もっと時間が欲しいな、という状況ではありますが、あまりそうも言っていられませんよね。
そこで今回は中間報告として、今何をしていて、今後何をしていきたいと考えているのかをお伝えさせていただきます。
◆ロードマップについて現在公開されているロードマップからの遅延、申し訳ありません。
これには2つの理由がありました。
ひとつは、「アドゥリンの魔境」発表前に公開されたスケジュールであったため、
アドゥリンの開発作業による影響が当初見込みよりも大きくなったこと。
もうひとつは、フォーラム対応案件の検討および作業の工数が当初見込みよりも大きくなったことです。
ロードマップの修正版の作成と公開も検討しましたが、2013年3月までのものを再度作り直すよりも、
後述する「開発方針の再定義」から「実作業内容の決定」までにお時間を頂き、
来年度からの開発計画をしっかりと立てることが大切であり、皆さんをガッカリさせないことだと考えました。
ご心配とご迷惑をおかけしているなかでのお願いになり、とても心苦しくはありますが
もう少しだけお時間をください。
◆現状把握についてフォーラムにお寄せいただいた内容のみならず、プレイヤーの皆さんのブログやTwitterなどを含めて、
皆さんの考え方や声を拝見させていただいています。
例としてコンテンツにおける懸念点をひとつ挙げるならば、「必要な人に必要なコンテンツが行き渡っていない」ということです。
今まで作って来たコンテンツの数を考えれば少ないということはないはずなのですが、
多くの古いコンテンツがパーティ以上を必要とするのに対し、
現在はフルパーティで行動することも多くの人には難しくなっていることに一因があると考えています。
現状は、難度が低いもしくはカジュアルに遊べるコンテンツが不足しているがゆえに、
難度の高いコンテンツに大半のプレイヤーの方が集中し、ログインしてもやりたいことができない(やることがない)というご意見も多くいただいています。
またこれに引きずられる形で、アイテムの性能付けやドロップ率の調整も行われているため、さらに入り組んでしまっています。
◆開発方針についてということで、分かりやすいところでは以下のような項目の再定義・テーマ決めを行っていきます。
- コンテンツ設計
- ジョブ全般
- アイテムの性能の付け方
- 報酬の渡し方
松井としては、レベル99以下のプレイヤーは早くレベル99になってほしいですし(95の限界突破はソロでも可能なように調整できないか検討する予定です)、レベル99になったプレイヤーに対しては、ソロ/グループ/カジュアル/ハードのなどの要素に分解して、新規要素・調整要素のテーマを決めた上で遊びを提供したいと思っています。
トップ集団が遊びつくしたコンテンツは、後続のプレイヤーのために勝率・成功率があがる調整を入れていくのも必要です。
たとえば、装備品の追加やジョブ調整による強化もそうでしょうし、より直接的にコンテンツの難度を引き下げるのも方法のひとつです。勿論、トップ集団の人たちには次に挑戦するものと更によい報酬を提供できている前提での話ではありますが。
また、既存のコンテンツに対しても、必要な人数、レベル帯、報酬難度を再定義をして、現状のヴァナディールのニーズに合わせる調整を検討していきます。
(久しぶりに復帰した冒険者のために、コンテンツへの導線を工夫できたらと実感しています。)
アイテムの性能についても、レベルを99から上げない今となっては重要な成長要素のひとつです。
もう少し尖った性能、突き抜けた性能のものも今後出していく必要があるはずです。
アイテムの渡し方についても、フォーラムでたくさんのご指摘がありましたが、難易度調整のためドロップ確率を低く設定しなくてはならない報酬に関しては、はずれた場合でもポイントが加算されていく方式を標準にしていきたいと考えています。
他にも、レベル99まででバトルバランスのとれていないところをどうするかなど、決めなくてはいけないこともたくさんあります。たとえば、敵対心に関する処理は全体的な視点での調整が必要ですし、与TPの問題についても要検討だと感じています。
これらの大枠を決めたところで、スタッフたちと話をして具体的に何をどのようにやっていくかを決めて、具体的な内容が揃った時点で来期の予定を皆さんにお伝えします。勿論、それで最終決定という訳ではなく、皆さんからのフィードバックを今まで以上にしっかりと受け止めていきます。
◆最後にかつてTwitterさせていただいたようなフットワークの軽い、頻度の高いやりとりを望まれている方も少なくないと感じています。あの時はほぼ1日中Twitterに張り付いていたので出来たことで、今あれと同じことができるかというと、そこはちょっと厳しいです。ごめんなさい。
とは言え、落ち着いてきたらもうちょっと顔が出せるようにしたいなとは思っています。
(今はフォーラムを読んでいるとメモを取るのに必死で返信まで手が回っていなかったりするのです……。)
まだまだプロデューサーとして勉強中の身ですが、精一杯頑張って皆さんに愛されるファイナルファンタジーXIを一緒に作り上げていきたいと思います。
ぜひこれからもご協力をお願いします。